ペルソナ3
1767話
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ある妙な物を確認する為に向かう。
機械っぽい感じの中に、どこか魔力を感じる。
……こうして見ると、やっぱりこの世界にも魔法とかがあるんだろうな。
いやまぁ、あのスライムもどきを見てしまえば、今更実は魔法がありませんでしたとか言っても、ちょっと信じられないというのが正直なところだが。
「ともあれ……今のところは使い物にならないらしいが」
そう、俺の言葉通り現在その機械は稼働しているようには見えない。
それが、この機械に気が付くのが遅れた理由だろう。
この機械を稼働させるには、何らかのトリガーのようなものが必要……だと思う。
もっとも、そのトリガー……条件が何なのか分からない以上、現状ではどうしようもないのだが。
「ここにある以上、恐らく俺達にとっては有益な存在だと思うが……使えないんじゃな」
「そうね。それで、どうするの? あの階段を使う?」
ゆかりが見ているのは、エントランスから上に続いている階段。
それこそ、見て分かる程にこっちを待ち受けている……そんな印象すら受ける階段だ。
「このエントランスに何の手掛かりもない以上、あの階段を使うしかないだろうな。行くか?」
「そうね。私がこうしてアクセルと一緒に来ているのは、自分の力でこの妙な現象の正体を突き止めたいからだもの。それに、もしかしたら……おと……」
何かを言いかけたゆかりだったが、その言葉は最後まで口に出さず、途中で止められる。
何かあるのは分かっているが、ここで突っ込む必要は……ないか。
「まぁ、何度も言ってるように、今回はあくまでもこの塔がどんな場所なのかを確認する為の行動だ。ちょっと中の様子を確認出来て、少しあのスライムもどきとの戦いを体験したら戻ることになると思うぞ」
「……分かってる」
真剣な……ただし若干力が入りすぎているような表情で頷いたゆかりは、握っている弓に力を入れる。
大丈夫かね、本当。
まぁ、何かあったら俺がどうにかするか。
そう考え、空間倉庫から取り出したゲイ・ボルグを手に、階段へ向かって歩き出すのだった。
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