第05話:使い魔召還!!何で君?
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よろしく頼む。ところで、僕はこの屋敷から首都の『ヴィンドボナ』にちょくちょく行く事になるのだけれど、往復の護衛がてら君に乗せていって貰いたいんだ。出来るかな?」
[それ位の事お安いご用じゃ。任せるがよい。それで、それだけで良いのか?もっと我の力を必要とするような幻獣との戦いや大戦のような事はないのかえ?]
「ごめんなさい。僕はまだ5歳だし、今のところ戦争に行くことも幻獣と喧嘩するような事もないと思います。万一そのような事態になりましたら是非力を貸してください。それではあしたにでも『ヴィンドボナ』に行きたいと思いますのでよろしくお願いします。」
[なんじゃ、戦はないのか、つまらぬの。まあ良い。今日の所は異界に戻るとしよう。我に用があるときは空に向かい我の名を呼ぶがよい。別に決め言葉や決めポーズは必要ないからの。それではさらばじゃ。]
「はい、お疲れ様でした。さようなら。」
もう召還用の鏡は消えていましたから、『ヴァルファーレ』は空に割れ目を広げて飛び込んでいきました。すごいスペクタクルです。
ちょっとどきどきしましたが、無事に召還も出来ましたし問題はないでしょう。呼び出す時の決め言葉も決めポーズもいらないのは助かりました。人前でやるのはさすがに恥ずかしいですから。
さあ、これで明日から皇城に行って本を読めます。それにしても『ヴァルファーレ』か。
護衛には最高でしょうけど、『ヴィンドボナ』ではどこに降りればいいのでしょうか?いきなり町中や皇城に降りたら大騒ぎになりそうですし、町の外ではそこからの移動が大変です。母上達に相談してみましょう。でも、『ヴァルファーレ』のことはなんと説明したらよいのでしょうね?
一旦屋敷へ帰ることにしました。
「母上、ちょっとご相談があるのですが、今宜しいでしょうか?」
「アルバート。姿が見えなかったので心配したのよ。屋敷の中にも周りにも居なかったし、いったいどこにいたの?」
ちょっと、予定以上に時間がかかってしまったようですね。外に出たことがバレてしまいました。
「ごめんなさい。ずっと皇城までどうやって行ったらいいか考えていたのですが、やっと良い方法が見つかったので森の奥で試していました。」
「あらあら、ようやく方法が見つかったのね。大分時間がかかっているので諦めたのかと思ったわ。それでどうやっていくの?」
「相談したいのはその方法についてです。実は、皇城まで護衛をかねて載せていってくれる使い魔が居ればいいと思いつき、先ほど使い魔の召還をしました。召還自体はうまく行ったのですが、少々問題もあって解決策が思いつかないものですから母上のお知恵を借りたいと思ったのです。」
「使い魔召還?あなた、そんな危ないなことを一人でやったの?なんと言うことで
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