暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1766話
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ゆかりと連絡が出来ればそれでいい。
 カメラとかそういうのは、あってもなくても構わない。
 取りあえず通話とメールが出来れば、特に不満はないんだよな。
 色に関しても、さっきゆかりに言ったようにピンクとかじゃなければ特に問題はないけど。
 女が好みそうな赤も、俺にとってはパーソナルカラーに等しい代物だけに、特に違和感はないし。
 そう告げると、ゆかりは少しだけ不満そうな表情を浮かべる。

「……おい、もしかして本当にピンクを選ぶつもりだったんじゃないだろうな?」
「べ、別にそんな事はないわよ? それより、他に何か欲しい機能とかはないの?」
「ああ、必要最低限の物があればいい」
「そう、じゃあデザイン的には?」
「そっちも特に問題はないな。使いやすければそれでいい」

 こうして、予想外にあっさりと携帯の候補は決まる。
 まぁ、機能も最低限、デザインも使いやすければ特に拘らないのだから、それも当然か。
 そんな訳で結局携帯は赤い色とありがちなデザインの物にし、ゆかりと俺は店員の下に向かう。
 そうして手続きを始めたのだが……

「よければ、そちらの彼氏さんも契約しませんか? 今なら恋人割引きがあるので、普通に契約をするよりもお得なのですが」
「っ!? ……彼氏じゃありませんから」

 まさかここでも恋人と間違われるとは思わなかったのだろう。
 ゆかりは何かを叫びかけ、ここが店の中であるという事を思い出すと、やがて押し殺したような声で俺との関係を否定する。
 そんなゆかりに何かを感じたのだろう。店員は同情するような視線を、何故か俺の方に向けてくる。
 いや、何で俺?
 一瞬そう思ったが、その辺りは特に気にしない方がいいだろうと判断し、そのままスルーした。
 そうして保護者の同意書とかその他諸々の手続きを終えると、無事に携帯を手に入れる事に成功する。
 そのまま俺とゆかりの2人は店から出て、近くにあるハンバーガーショップの中に入った。
 安さよりも美味さを追求した高級ファーストフード店。
 ここに入ると言った時、ゆかりが驚いた顔をしていたが……確かに普通の、それこそ100円前後のハンバーガーとかを売ってるような店に比べれば高いが、それでもそこまで高いって訳じゃなない。
 普通のラーメンを一杯食べるのと、そう値段は変わらない。
 携帯のお礼だということで俺の奢りだと言うと、ようやくゆかりは店の中に入る事を納得した。
 そこでロースカツバーガーを3つとフライドポテトの3L、チキンナゲット2つ、シェイクのLLを頼む。
 ……何故かそれを見ていたゆかりは、結局ポテトとシェイクだけを頼んだだけだったが。

「はい。私の番号は入れておいたから」

 そうして椅子に座り、ロースカツバーガーに手を伸ばそうと
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