第二十七話
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ら振ろう。飛ばしすぎないことな。」
「了解。」
しかし、ここまでしてるのに悠人は起きる気配がない。こいつ、やっぱり寝てないんじゃねぇか?
ま、それはこれから分かるわけで。
俺と拓海は息を合わせて持ち上げた悠人の身体を左右に振る。
「「いーち、にーの、さーんっ!」」
そして、その合図で悠人をベッドの上からちゃぶ台の向う側、ドラム缶の近くにぶん投げる。
ライナー気味に飛んだ悠人は、ドサァ、と落ちたあと、ゴロゴロ転がって、ドラム缶にぶつかった。
そのまま動かない悠人。
「いや悠人絶対起きてるでしょ!?」
拓海がベッドから降りて、悠人の近くに移動する。確かに、あんな感じで投げられたら寝てたとしてら起きるはずだ。
つまり。
「オラァテメェら!何してくれとんなぁ!」
悠人はここまで起きてましたとさ。めでたしめでたし。
「さーて、今日は別の部屋で寝るかね。」
俺はじゃれ始めた二人を横目に部屋を出ようとする。
「いやいやいやいや、まだまだ夜は長ぇんだぜ?もっと話そーぜ?」
悠人は拓海に腕ひしぎ逆十字を掛けながらそう言ってきた。いやまて悠人、拓海の右腕がなかなかエキサイティングな方向に曲がってるぞ。
「ギブギブギブギブ!ムリムリ!つーか僕、今日は冬華の部屋に泊まるから!離して離して!」
拓海はそんなことを叫んでいた。後半は半分悲鳴に近かったけども。
「ほほう?冬華の部屋だぁ?」
それを聞いた悠人は、意地の悪そうな笑顔を浮かべた。
「なぁ、冬華の部屋って何人部屋?」
「えっと、確か一人部屋って言ってたな。ジャンケンに勝ったって。」
………………………………。
「「(ニヤァ。)」」
俺と悠人は顔を見合せた。その後、拓海を見る。
「いや、前からここに来たときはたまに冬華の部屋で寝るかね?」
なんともないといった感じで話す拓海。とゆうか、俺の中では拓海と冬華って別れてたと思ってたんだけどな。朝のあれを見る限り、今でもラブラブらしい。
「んでぇ?冬華の部屋で〇〇〇〇したり〇〇〇〇〇したり〇〇〇〇〇〇〇したりするのか?」
俺はそんなことを言った悠人の頭をしばいた。R-18のタグ着けなきゃいけなくなるだろうが。
「………………。」
……………うん?
さっきから拓海がずっと黙ってる。
「…………おーい、拓海ー?」
流石に悠人もおかしいと思ったのか、拓海に声を掛ける。しかし、拓海は依然として黙ったままだ。
すると、
「ねぇー、二号さーん、拓海くん居るっぽい?」
外から、件の冬華が声を掛けてきた。
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