卒業
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俺たちを嫌う」
「だが、皆に認められようと努力をしてきた。俺もナルトも。ナルトは悪戯をするけど、誰かを傷付けたことはない。ドベって言われて努力をしてないと皆に思われてるけど影で努力をしている!」
いつも一緒にいた。レツとカナも交えた四人で。だから、他の者達よりもナルトのことを知っているという自負がある。ナルト自身をよく知らない者にナルトが否定されるのがハルマには我慢ならなかった
「だから何だ??お前らなんか誰も認めたりしねえよ??」
そして、そのナルト自身を見てくれる者がいるとハルマは知った
「いや違う??二人はバケモノなんかじゃない??確かに里を襲い、両親の命を奪った九尾と白竜を憎いと思う気持ちはある。だが、二人を憎んではいない!」
「イルカ先生・・・」
「二人は俺の大事な生徒だ!誰よりも人の心の苦しみを理解している??努力家で、優しい奴らだ!ナルトも、ハルマもバケモノじゃない??同じ木の葉隠れの仲間だ??!二人をバケモノ呼ばわりすることは俺が許さん!」
イルカの叫びは、ナルトとハルマからすれば嬉しい限りでナルトに至っては涙を流していた。無理も無いとハルマは思った。初めて身内以外で認めてくれた人。それがイルカだった
「はっ。酔狂な奴だ。まずはイルカとハルマ。てめえらから始末してやる」
「させねえってばよ??影分身の術??」
辺りを覆い尽くすほどの影分身にイルカは目を見張る。影分身は実体のある分身術。これは高等忍術で、上忍クラスの忍が扱う術なのだ。それをナルトが使ったということに彼は驚嘆していた
「ナルト!(これは影分身の術??いつの間に??)」
ハルマも驚いている様子ではあったが、イルカ程驚いてはいないようだった
「ナルト。ミズキをぶっ飛ばしてやれ」
「おう!」
「ちっ。だが、本体を倒せば済む話だ!」
「そういうのは俺と分身を全員倒してから言えよ」
ミズキが風魔手裏剣を投げると、ハルマは印を結んでいき、術を発動する
「火遁・豪火球の術??」
豪火球の術で、風魔手裏剣を防ぎ、ナルトの分身がミズキに襲い掛かる
「今だってばよ??」
少し時間が経ち、ミズキの顔は膨れ上がっていた
「へへ。ちっとやり過ぎちゃった」
そうナルトは言うものの悪びれた様子はない
「(ナルト。お前はもしかしたらどの先代の火影をも超えるかもしれないな。そしてハルマ。お前がどんな未来を描いていくのか先が楽しみだ)」
「ナルト。少し目を瞑れ。渡したいものがある」
少し時間が経ち、しびれを切らし始めたナルトがイルカに問いかける
「先生。まだ?」
「もういいぞ」
ナルトが目を開くと、イルカが笑顔で話す
「卒業・・
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