卒業
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
打ち破るかのようにイルカが二人の前に現れる
「ナルト。探したぞ!ハルマも一緒か」
「ミズキ先生に教えられて。ナルトはどうやらミズキ先生に巻物のことを教えられたみたいなんです」
「何??ミズキが!」
瞬間、イルカがナルトを押し、ハルマは大きく退がる。ナルトがイルカ先生を見てみれば小屋の柵に寄りかかり、クナイが身体の至る所に刺さっている。イルカは木の上に視線を移す。そこには二枚の風魔手裏剣を背負ったミズキがそこにいた
「よくここが分かったな。イルカ。ハルマ」
「なるほど・・・・そーいうことか」
イルカが納得したかのような声を出す。これは自らの目的の為にミズキがナルトを利用したのだと気付いたのだ
「ナルト。巻物を渡せ!」
「ナルト!絶対に渡すな??それは禁じ手の忍術を記して封印した危険なものだ??ミズキはそれを奪う為にお前を利用したんだ??」
明らかにナルトが動揺しているのをハルマは感じ取る。そして、ミズキは話を進めていく
「それはお前が持っていても意味がないものだ。本当のことを教えてやるよ??ナルト!そしてハルマ!」
「バ、バカ!よせ!」
「12年前。バケ狐と白竜を封印した事件は知っているな。あの事件以来、里ではある徹底した掟がつくられた」
ハルマは目を伏せ、イルカはミズキを止めようとする
「・・・ある掟?」
「しかし、お前らには決して知らされることのない掟だ」
「どんな・・・どんな掟だよ??」
ナルトは知りたいという気持ちを抑えきれない様子だった。しかし、それも仕方のないことだ。何故なら自分達にだけ知らされることのない掟だと言われれば、気になってしまうもの。そして、それを知ってか知らずか、ミズキは声を噛み殺しながら笑い、その掟の内容を告げる
「ナルトが里を襲ったバケ狐。ハルマが白竜だと口にしない掟だ」
ナルトの顔が驚愕に染まる。初めて知る事実にナルトは動揺するが、なおもミズキは言葉を続ける
「つまり、お前らが里を壊滅させた化け物なんだよ??」
「おかしいとは思わなかったか?あんなに毛嫌いされて??本当はな、イルカもお前らが憎いんだよ??」
ナルトは初めて知る事実に驚き、しかし納得もしていた。何故、自分が嫌われるのか分からなかったが知ってしまった。里を襲ったバケモノだから嫌われているのか。ナルトは自分と同じ境遇のハルマを見ると驚いている様子はなく、彼はミズキを真っ直ぐ見据えている
「・・・・それで?」
「何だと?」
ハルマは不愉快そうに顔を顰めるミズキを見つめる
「気付いていたのか?」
「・・・俺たちは嫌われ者だ。里に居場所なんて自分達の家ぐらいしかない。周りの人間は俺たちを憎み、同世代の奴ですら
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ