第46話 キャロ、スカさん家に行く
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本気の模擬戦をお願いしたいのだが………」
ヤバい、この人ボコす気満々だ!!
「えっと、考えておきます………」
そう返事をしたとき、夜美がゼストさんに聞こえない声で話しかけてきた。
(レイ、一体何をしたんだ?)
(昔に傭兵の仕事で管理局の邪魔をしたことが結構あってさ………特に地上部隊にはかなり迷惑極まりなかったと思う。)
(と言うことは………)
(そう、ゼストさんはあの頃、地上のエース級魔導師だったんだ………)
(それは怒るのも分かるな………)
そう言って話すのを止める夜美。
なんだよ、冷たすぎるだろ…………
終始ゼストさんに睨まれていた俺は早くゼストさんの前から逃げたかった…………
「お帰りなさい二人とも。何か飲みますか?」
あのプレッシャーをなんとか逃れた俺はウーノさんのお姉さんオーラに包まれた。
全く、あの人のプレッシャーはなんなんだよ………
いつか『我は悪を断つ剣なり!!』とか言って襲ってきたり…………
ってあの人デバイス槍か。
「取り敢えずほうじ茶を下さい………」
「おいレイ、地球でないのだからそんなもの………」
「ありますよ」
「あるのか!?」
甘いな夜美、ここは既に地球かぶれになってるのだよ。
「夜美ちゃんはどうします?」
「あ、じゃあ同じのを頼む」
ふと俺はリビングを見る。
「あれ?あいつらは?」
「そう言えば………」
ふと見るとリビングには誰も居なくなっていてとても静かになっていた。
しかも桐谷やキャロといった、帰ってきたメンツもいない……………
「確か、帰ってきた桐谷君達は汗を流しに行くって大浴場に。ゲームしてた子達は、ゲーム飽きたから鬼ごっこするって出ていったわ」
へえ〜鬼ごっこね……………………
「レ、レイ…………」
「そうだ、ライ!!」
アイツ方向音痴だ!!
「夜美、俺、ライ探してくる!!」
俺は慌てて部屋を出ようとする。
「どうしたのですか!?」
「ライの奴、方向音痴なのだ。ただでさえ迷うくせに……………言い出せなくて断れなかったな………」
「だから行ってくる、ウーノさん!!」
「待ってください、こういう時は私に任せてください」
ウーノさんはテーブルの上に用意してくれたお茶を置き、
キーボードに手を置くように何もないところに手を添えると、そこから複数のディスプレイが現れた。
「ウーノさん、これは?」
「私はアジトのCPUと直接繋がっていますから、アジトにいれば、どこでも接続可能なのです」
おお!!始めて戦闘機人っぽい能力を見れた気がする。
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