暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D/EXTELLA
戦闘校舎のフェニックス
不死身VS大英雄
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リアスだけじゃなく、俺の大切な仲間にしても同じです。そこだけは忘れないでください」
部長の父親は何も言わず、静かに目をつむる。
どうせなら魔王様にもお礼を言いたかったんだがな・・・今度でもいいか。

 「では、俺はこの辺で失礼します。リアスは連れ帰ります」
リアスの手を取り、グレイフィアさんから頂いた魔法陣が描かれた紙を取り出す。
髪を裏側に向けた時、まばゆい光が発する。

−キュイィィィィィィッ−
魔法陣から現れたのは、巨大な翼を生やし四足歩行の生物。神話やファンタジーに出てくる生き物、グリフォンだ。
これ乗って逃げろってことか。
俺が最初にグリフォンの背に乗り、リアスの手を取って引き上げ俺の前に乗せる。

 「それじゃ皆。先に帰ってるからな!」
俺がそういうと、皆が笑顔で手を振ってくれる。

−キュイィィィッ!−
軽くわき腹を蹴りつけると、グリフォンが高く一鳴きし、翼を羽ばたかせ勢いよく飛び上がった。




 「フェニックス卿。今回の婚約、このような形になってしまい、大変申し訳ない。無礼承知で悪いのだが、今回の件は・・・」

 「みなまで言わないでくださいグレモリー卿。純血の悪魔同士。いい縁談だったが、どうやらお互い欲が強すぎたようだ。私のところもあなたのところもすでに純血の孫がいる。それでもなお欲したのは悪魔ゆえの強欲か。それとも先の戦争で地獄を見たからか」

 「・・・いえ。私もあの子に自分の欲を重ねすぎたのです」

 「神咲くんといったかな。彼には礼を言いたかった。息子に足りなかったのは敗北だ。アレは一族の才能を余りにも過信しすぎた。これは息子が息子にとっていい勉強になっただろう。フェニックスは絶対ではない。これを学べただけで今回の婚約は十分でしたよ。グレモリー卿」

 「フェニックス卿」

 「あなたの娘さんは良い下僕を持った。これからの冥界は退屈しないでしょうな」

 「そうでしょうね・・・しかし、よりにもよって私の娘が拾うとは思ってもいませんでした」

 「赤い龍。忌々しいあれがこちら側に来るとは・・・実際目にするまで信じがたいものでした」

 「次はやはり」

 「ええ。白い龍≪バニシング・ドラゴン≫・・・赤と白が出会うのは時間の問題か」




サーゼクスside
グリフォンに乗り遠ざかるリアスと神咲君。彼には感謝しきれない。
正直この婚約には乗り気ではなかった。純血を絶やさないことは必須だけど、それでも家族としてリアスには自分が好きになった人と幸せになってもらいたいと願っている。
悪魔社会を担う魔王が私情を挟んではいけないことだが、今回に関しては彼に感謝している。

 「サーゼクス様」
振り返ると、グレイフィアがいた。私は試合中、実は
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