戦闘校舎のフェニックス
不死身VS大英雄
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
『な!? どういうことだ!!』
『俺とお前の力量は戦っていて分かったはずだ。戦術も魔力も全てにおいて俺がお前より勝っている。これ以上は一方的な戦いになる事くらい、お前だって分かっているだろう?』
『ッ!!』
棟夜の言い分にライザーは憎々しげに睨み歯ぎしりする。
誰が見てもこの戦いはライザーの敗北が決まっている。攻撃が全部防がれて、逆に何回再生したかなんて数知れない。精神にも相当きているはずだ。
『そこで提案だ・・・次の一撃。次の一撃にお前の全力をぶつけてこい。俺も全力で攻撃する。それでこの戦いを終わらせる。分かったら早く回復するんだな』
『ク! レイヴェル、俺に涙を寄越せ!!』
駆け寄ってきたレイヴェルから弧文を飲み干すと、顔に出ていた疲労が消えさった。
『人間、貴様。名はなんと言う?』
『? 神咲棟夜だ』
いきなりの問いに棟夜は怪訝な表情を浮かべながらも、名前を言った。何で今更名前を聞くんだ?
『そうか・・・神咲棟夜!! 貴様は人間でありながらこの俺をここまで追い込んだのは褒めてやろう! 次の一撃、俺の全魔力を注ぎ込んだ最高の一撃で貴様に勝つ!!』
叫ぶライザー。直後、ライザーを中心に炎が集まり巨大なフェニックスを作り出した! デカい! 校舎を超える大きさだ。
『神々の王の慈悲をしれ。インドラよ、刮目しろ。絶滅とは是、この一刺』
棟夜の纏っていた鎧が弾け飛んで、槍を掲げると目の前に雷光が落ちた。スクリーン越しでも、アレが魔力の塊だってわかった。
そして同時に放った。
『フェニックス称えられた我が一族の業火! その身で受け異空間ごと燃え尽きろーーーーッ!!』
『灼きつくせ――日輪よ、死に随え≪ヴァサヴィ・シャクティ!!≫』
ライザーが放ったフェニックスと、槍を突き刺した雷光が、紅き雷が走り空中で激突した!
−ゴオォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!−
直後巨大な爆発が起きてスクリーンが光りで見えなくなった。ま、眩しい!
腕で顔を覆っていると、今度は別の音が聞こえた。
−ガシャァァァァァァァァァァァン!!−
何だ!? 音の方へ視線を向ければ、空が割れたガラスのようになっていた。そこから棟夜が放った
紅き雷が天高く昇っていく。もしかしてアイツ!!
「い、異空間の壁を突き破ったじゃと!?」
一人の悪魔が驚愕の声をあげた。マジかよ!
「! イッセー君、見えるようになったよ!!」
木場の声にスクリーンを見ると、そこにはうつ伏せに倒れたライザーと、片膝をついて息を切らしている棟夜。弾け飛んだ黄金の鎧も戻っていた。
すでに異空間内はボロボロだ。崩壊しかかっている。
「決着はついたようだね。この試合、神咲君の勝ちだ」
魔王
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ