戦闘校舎のフェニックス
不死身VS大英雄
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アイに肌が少し黒くなって、黄金の鎧を纏った棟夜がいた。
『貴様! 何故俺の炎を喰らって生きている!?』
『答える義理はない。それじゃ』
棟夜が腕を上げると、空に暗雲が立ち込めて一つ大きな雷が落ちた! 大丈夫かと思った時、一瞬で雷が消えて、棟夜の手には巨大な槍が握られていた。
あんなバカデカい槍扱えんのかよ。だけど、棟夜は全く平然として槍を数回振り回す。レイヴェルが言ったように人間かどうか疑問を抱いちまう。
『最終局面、始めようか』
槍を向けそういった直後、背中にあった装飾が展開して炎を纏い突っ込んでいって、腹部を貫通し両手両足を斬りおとした! 早い!! まったく見えなかった。
瞬時に再生したライザーは炎を飛ばすけど、棟夜が打ち出した炎がライザーに直撃した。間髪開けず振りかぶった槍に雷が走り、ライザーに直撃させて地面に叩き落とした。その衝撃で地面に亀裂が走り、陥没した。
すぐ離れると今度は、マシンガンみたいに炎が打ち出され棟夜に襲い掛かる。
炎を槍で防ぐかと思ったが、槍を地面に突き刺した瞬間地面から炎が噴き出て炎を防いだ。そして隙を突こうと飛来するライザーに対し棟夜は。
『真の英雄は目で殺す!』
赤い目からビームが出やがった! 何だアリャ!? アイツ目からビームだせんのかよ!! 逆に不意をつかれたライザーは上半身が消し飛んで倒れ込む・・・目からビームって反則だろう。
数秒すると炎が形を形成して元に戻った。
『この俺が・・・下等な人間如きにぃぃぃ!!』
咆哮をあげると炎がいっそう大きくなった。俺たちとの比じゃねぇな。
ライザーは拳で殴りかかり、炎を混ぜた攻撃で圧倒するも棟夜は冷静に対処している。槍で防ぎ、躱し、捌いて的確に急所である頭や心臓を狙って攻撃している。
暫くして棟夜が拳に炎を纏わせ胸部を殴りつけ離れた。棟夜はあれだけ激しく動いていながら汗ひとつかいていない。
『ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ックソ!?』
逆にライザーは疲労困憊だ。激しく息を切らし、汗もかいている。どっちが優勢かなんて一目瞭然だ。
その時、妹のレイヴェルが飛んできてフェニックスの涙を渡す。だけど・・・。
『どけ!!』
『きゃっ!』
無理やりどかしやがった! 自分の妹に何してやがるんだ!!
『ライザー! テメェ、自分の妹に何しやがるんだ!?』
『黙れ! 俺は誇り高き上級悪魔、ライザー・フェニックスだ!! 人間如きに負けるわけにはいかないんだよ!!』
倒れ込む直前、棟夜がレイヴェルを受け止めライザーに棟夜がキレた。自分の妹よりそこまで勝ちてぇのかよ。
喚くレイヴェルを放した棟夜は、冷めた感じでライザーに言う。
『ライザー。これ以上、俺はお前と戦うつもりは無い』
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