ターン76 鉄砲水と紅蓮の黒竜
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はあの人がそれをやってのけたことをこの3年間近くの学生生活でこれまで1度も見たことがない。
ただしそれは、だからといってあの人が弱いということには結びつかない。至善の策が取れないぶん次善の策に関しては徹底的に手を抜かず、一切のミスを出さずに行う。だから厄介なんだ、この人は。
「バトルだ、悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンで攻撃。この瞬間より悪魔竜の効果により、相手は一切のカード効果を発動できない!」
「なら、それより前にこのカードを使う!トラップ発動、バブル・ブリンガー!このカードがあるかぎり、互いのレベル4以上のモンスターは直接攻撃できない!」
「なるほどな。だが、そのカードも万能ではない。レベル4以上が直接攻撃できないのなら、レベル3のモンスターで攻撃すればいいのだろう?真紅眼の幼竜でダイレクトアタック!」
泡の壁が張り巡らされ、最上級ドラゴン3体の攻撃をシャットアウトする。だがそのわずかな隙間を縫って、ごくごく小さな火炎弾が僕の元に届いた。
真紅眼の幼竜 攻1200→清明(直接攻撃)
清明 LP1900→700
「カードを1枚伏せる。そしてこのターンのエンドフェイズ、墓地から真紅眼の飛龍の効果を発動。通常召喚を行っていないターンのエンドフェイズに墓地のこのカードを除外することで、墓地のレッドアイズを蘇生する!出でよ、真紅眼の黒炎竜!」
吹雪さんの場をさらに埋めるべく呼び出されたのは、本家によく似ているものの細部が微妙に違うまた別の黒き竜……いわば4体目の真紅眼の黒竜とも呼べる存在だ。次のドローで……さて、どうなるか。
真紅眼の黒炎竜 攻2400
清明 LP700 手札:1
モンスター:なし
魔法・罠:壊獣捕獲大作戦(1)
バブル・ブリンガー
グレイドル・インパクト
吹雪 LP1300 手札:0
モンスター:流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン(攻)
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン(攻)
悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン(攻)
真紅眼の黒炎竜(攻)
真紅眼の幼竜(攻)
魔法・罠:1(伏せ)
「僕のターン、ドロー!魔法カード、貪欲な壺!」
「ほう」
グレイドル・インパクトとグレイドル・アリゲーターのコンボを使えば、流星竜にアリゲーターを寄生させつつ幼竜を攻撃して吹雪さんのライフを0にできる。だが、吹雪さんだってそんなこと百も承知で幼竜を特殊召喚したのだろう。となると、あの伏せカードが怪しい。あるいはこれも疑心暗鬼なのかもしれないが、ここは1つでも対応を間違えると倒れるのはこちら、慎重に行こう。
そんな状況を打破すべく土壇場で引いた貪欲な壺によりギリギリ僕の墓地にいた5体のモ
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