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ブレイブソード×ブレイズソウル~偽剣と共に歩む者~
目覚めだすナニカ
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至近で受けて痛いで済んでる俺って一体…」
これで何度目か、自らの変貌ぶりに落ち込みながら、魔剣を構えて冥獣の元へ歩く

「まぁ、何はともあれこれで終わりかな…」
冷たい金属音を鳴らしながら、切っ先を冥獣へ向けて振りかぶる

【ゥ…ァァァァ!!!!】
「ッ!?」
後数センチでその身を切り裂く、と言ったところで冥獣が突如呻き声を上げた
それと同時に身体中の傷口から赤黒い肉塊が溢れ出してきた
それは瞬時に冥獣の身体を覆いつくし、全く違う形を形作る

「オイオイ…まさかのここで覚醒ですか?」
【ra-…raaaaaaaaa!!!!】

そして、その肉塊は人の形を取り、その姿を現す
赤黒い瞳に、浅黒い肌
黒みがかった深い緑の髪は地面にまで垂れ落ちている
手には巨大な銃剣と思わしき物、それが二丁
―――明らかに魔剣レベルの代物だ

殺意、殺意、殺意
辺りの空間を満たすように殺意が充満していく
淀んだ魔力と相まって、かなり気持ちが悪い

そうしてソレは空を見上げ、口を開く

【ra…raaaaaaa■■■■■■■■!!!!】

「っ!!うるさ…っ!?」
産声を上げるかのように空に叫びをあげたソレはグリン、とその瞳をこちらに向ける

殺意が、矢のように自らを射抜くのを感じた

【raーーー…】
「…来るか?」

ソレの瞳がコチラを見つめる
―――ニヤリと、口元を三日月の様に開くと同時―

スっと両手の銃剣を構え、開戦の合図とばかりにさっきよりも巨大な砲撃を放った

「ったく…ホントについてないよなぁ!俺!!」



―――――第3ラウンドの始まりだ…


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