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ブレイブソード×ブレイズソウル~偽剣と共に歩む者~
目覚めだすナニカ
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気を付けなさい、その【冥獣】…以前とは比べ物にならないわ」

「分かってる」
ギチギチ…と音をたてて冥獣の身体が軋む
――魔剣を構えた瞬間、ソレは弾けた

ダンッ!!!

数瞬まで冥獣が立っていた地面は消え失せ、それと代わる様に後ろに膨大な魔力が収束し始める

ゴッッ!!

「っ…!?ぐっ…!」
反射的に魔剣を持ち替え、防御に徹する
超至近距離からの銃撃
――否、それは最早砲撃と呼べる代物であった

脳を揺さぶられるような衝撃と身を焦がすような熱量が身体を襲う
だが、それは至近距離で放った冥獣も同じで…

【………】
砲撃を放ったと思われる腕が完全に千切れ飛んでいる

「アイツ…!滅茶苦茶だな!」
『よっぽど貴方の事が憎いみたいね、何としてでも殺すって感じよ?アレ』

腕が千切れ飛んだにも関わらず、また身体を軋ませながら魔力を収束させている、凄まじい執念だ

「さっきの、そう何度も受けられる物じゃない
早めに決着付けないとこっちがやられる…!」
『そうね、私としてもさっきのをそう何度も受け続けるのは遠慮したいわ』

グッと力を込め、次撃に備える
ギチリ…ギチリと肉が裂けるような音をたてながら
――再度、地面が弾けた

「っらぁ!!」
ザンッ!!!

今度は真横への出現と同時に渾身の力を込めて魔剣を振り抜く
それは冥獣の魔銃を切り裂き、破壊する

「っ…!不味っ!?」

が、膨大な魔力を込めたものを切り裂けば勿論その結末は…

―――閃光と共に熱線が撒き散らされる、爆発だ




〜〜〜〜〜〜〜〜











「……う…ぐっ……」

どうやら少しの間、気を失っていたらしい
ズキズキと痛む身体を起こし、すぐに周りを確かめる

「冥獣は…いない、か」

どうやらさっきの爆発で遠くに飛ばされたらしい
よく周りを見れば全く知らない場所だ

「いってて………で済む辺り、頑丈になったよなぁ…
で、魔剣はご丁寧に持ってる、と」

さっきの爆発を防いだせいか、少し刃が欠けていたりするが、へし折れていたりはしていない様だ

「おーい、グラムサンター?大丈夫か?」
コンコンと小突きながら呼び掛けるも、全く返事がない

「…もしかして気絶したか?」

目を回して気絶している様を想像するのは中々に愉快だが、後でバレたら怖いのでやめておく

そんな事をしながら辺りを警戒していると…

ズッ…ズッ…ズッ…
【……ァ……】

当たり前の様に冥獣がやってきた
さっきの爆発で身体の半分以上を持って行かれたようで、左半身が綺麗に消し飛んでいる

「…冥獣の身体が消し飛ぶ威力の爆発を
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