第二十五話 悪所進出&園遊会
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ルト外交官の菅原浩治による講和派議員達の家族を招いて園遊会を取り行なっていた。
本土から持ち込んできたサッカーボールやボーリング、輪投げなどの催しは子供だけでなく大人にも好評であった。
第三偵察隊所属の隊員達も参加しており、栗林は女性向けに護身術の講座を開き、黒川は緊急時に簡単にできる応急処置の仕方をレクチャーしていた。
古田は入隊前に一流料理店で働いていた経験を活かして来賓達に料理を振舞っていた。
中でも本土から持ってきたマスタードやケチャップで味付けされた串焼きは大好評で、出来た途端に無くなってしまうという状態であった。
古田が料理を出すと知ったペルシャールは、だったら俺もと競うようにお菓子職人を目指していたと豪語して大量のデザートを作った。ショートケーキやクッキーからホールケーキまで多彩なデザートがテーブルを飾った。ピニャはそれを見て”貴国では皇帝が自ら食事を作るのか!?”と菅原に迫ったという。
そんな大盛況な園遊会の端では、ペルシャールが自身が作ったクッキーを講和派議員に手渡しつつ彼らに自分たちの武器について説明を行っていた。
シェーンコップ率いるローゼンカヴァリエの隊員達が一列に並び、H3A1とH160を構えて25m先にある帝国兵の鎧一式に5.56mm弾を撃ちこんでいた。
自国の装備をいとも簡単に貫通する様子に議員たちは驚愕し、説明を続けるペルシャールにクッキー片手に走り寄った。
「如何でしょう?これが我々が使う”銃”の威力になr「売ってくれ!!」え!?」
「いや、こんなものをどうやって作るのだ!?」
「い、いやぁ……作り方は説明しかねまして……」
突然迫ってくる議員たちに驚くペルシャールに議員たちはさらに質問を浴びせた。
「この銃と言うものを貴方方はどの程度保有しているのだ!?」
「く、詳しくは申せませんが……、一人一丁はもっていると考えていただければ」
一人一丁という言葉に驚く議員達を横目にペルシャールは説明を再開した。
「次は”迫撃砲”をお見せしましょう」
その言葉に議員達はペルシャールから離れ、元の位置からRM117 120mm迫撃砲に目を向けた。
「半装填!!」
「半装填よし!!」
「発射!!」
特別に帝都まで派遣されてきた砲兵隊の迫撃砲部隊がRM117 120mm迫撃砲から120mm榴弾を発射させ、1.5km先に配置された鎧一式に着弾させた。その射程距離と威力の強さを目の前で見せつけられた議員達は暫く話し合った。
「……デュシー候」
「うむ……これ以上彼の国と戦えば我らは敗れる」
デュシー候は様子を見に来ていた菅原とピニャに近づいた。
「これはデュシー公爵、御家での晩餐以来ですね」
「菅原殿、堅苦しい挨拶は抜きだ。講和交渉における
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