第二十三話 アルヌスの日常と交渉の始まり
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」
やはり街の入り口には関所を作ったほうが良いか……。単なるお調子者が入ってくるだけなら良いのだが、これで帝国の工作員が入って来て町で騒ぎを起こされたら大変なことになる。ハイドリヒを見ると彼も同じようなことを考えていたらしい。基地に戻って早速手配するようだ。
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ロゥリィと別れ、俺は基地に戻り報告を受けていた。
「ふむ、一先ず接触は成功と言った所か」
俺の言葉に特地派遣外交官の菅原が答えた。
「はい。ピニャ殿下の協力の元、既ににキケロ・ラー・マルトゥスの中立化工作には成功致しました。明日、部下と共に帝都に戻り本格的な講和派多数化工作を進めていきます」
「よろしい。くれぐれも焦らず、慎重に進めてくれ。万が一帝国に悟られたら講和交渉がご破算になりかねんからな」
「心得ております。それでは、失礼します」
菅原は一礼すると振り返って部屋を出て行った。
今回、帝国に派遣する外交官の中で要職に就いているのは現在副外務省長の白百合玲子だけだ。これは万が一帝国にこの講和交渉を察知された場合、最初に標的になる可能性が高いからだ。本当は副外務省長も入れたくなかったが、あまりに下っ端だけだと講和派が本当に講和の意思があるのかと疑念を持たれてしまうので致し方ない。
「さて……外交による勝利か。または武力による勝利か。それとも……」
「まぁ……流石にないよな魔法があるが、これだけ技術差が離れているのだから………」
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