第五章 Over World
火野 出発
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と一緒に。
「鴻上さん!!」
「誰さん?」
『はっはっは、驚かせてしまったようだね。お、そっちは「EARTH」の局長君かね?』
「あ、はぁまぁ」
『私の名は鴻上光生。鴻上ファウンデーションの会長だ。君と私の、新たな出会いだ!!すっぱらしぃ!!ハッピーバースディッ!!』
「テンション高いな」
「舜君がいまさら言う?」
「いや、まあそうだけどさ」
一体どうして包みが開かれたタイミングが分かったのだろうか。
何故きょう出発なのかわかったのだろうか。
クラウドによると時間指定だったそうだ。
しかも録画ではなくリアルタイム映像。
「な、謎だ・・・謎すぎる・・・・」
考え込んでしまった蒔風が頭を抱えるが、アリスやなのはは難しいことはスルーしていた。
考えたら負け、ということを、彼女らは蒔風から十分なほど学んでいる。
翼刀はそもそも考えていない。置いてけぼりである。
『火野君。また新たな旅の始まりのようだね?』
「ええ。新しい情報をもらったんで、行ってみることにします」
『素晴らしいッッ!!それこそが新たなる存在の誕生につながるのだよ!!では、その新たな始まりということで、私からささやかなプレゼントだ』
「プレゼントですか?」
そう聞きながら、翼刀が受け取っていた茶封筒からメダルを一枚取り出した。
「鴻上さん、これは?」
『新コアメダルの研究の過程で副産物的に生まれたメダルだよ。失敗だとわかっていても、やはりあのコアメダルは作り出さねばならない』
あのコアメダル、というのは、サメ、クジラ、オオカミウオのコアメダルだ。
実はこの三枚、40年後の未来において鴻上ファウンデーションが開発した「純粋な欲望のエネルギーのみ」のコアメダルだ。
だが紆余曲折あってそのメダルに意思が生まれ、そして結果的に、火野のもとに失われたコアメダルを届けるという運命にある。
「確かに、あったら困りますけどなかったら俺のもとにコアメダルないですしね」
『うむ。そしてコアメダルの研究は、当然オーズの研究となる。その過程でそのメダルが生まれてしまったのだ』
その一枚とは、火野に送られたこの一枚のことだ。
ふちが金色、ということはコアメダルなのだろうが、めんの部分が半透明で何も描かれていない。
いうなれば、「コアメダル・ブランク体」とも言えるものだろうか。
何の欲望もなく、どころかなんの感情も込められていない純粋に「真っ白な」メダルだ。
何に使えるというわけでもなく、全く使用用途に見当がつかないそうだ。
うーん、もらってもなぁ、とつぶやく火野。
とはいえ、何かに
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