第五章 Over World
事情と宴と始まりの情報
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会見放送はその日の内に行われた。
レオンミシェリの謝罪から始まったそれは、大まかに言えば以下のようなことらしい。
彼女には星読みの力、即ち近い未来を見ることができる力がある。
その結果、ミルヒオーレが死ぬ未来を見、それを変えようとしていたらしいのだ。
こうして乗り越えた以上、その危機はなくなったとみていい。
しかし、私情で戦を行ってしまったことは確か。
そのことを彼女は謝罪。
今後、皆が思いっきり楽しめる戦を用意することを約束し、この会見はひとまずの終わりを見せた。
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「レオ閣下、大丈夫かなぁ?」
「私を護ろうとしてくださったんですね・・・・やっぱり、レオ様はレオ様でした」
会見の後、レオンミシェリはガレットに帰った。
諸々の後始末に、さらには頭首ガウルに譲るべく身辺整理も行わなければならないらしく、何かと忙しい様だ。
仕事が片付き次第、こちらにも顔を出すとのことなので、そう長い別れではないはずだ。
というかそれよりも
「こっちの方が賑やかすぎて凄いよね・・・・」
「みなさん元気ですねぇ」
ガチャリ
言いながら、宴会場の扉を開ける、シンクとミルヒオーレ。
宴会場と言ってもテーブルとイスが並んだものではなく、皆床に腰をおろし、食事はちゃぶ台のようなテーブルの上に置かれていた。
その様子は、静かだった廊下と宴会場が同じ場内であることを忘れさせるほどの物だ。
ガウルの持つ宝剣に興味津々の海東。
オーズのベルトをいじり、映司に次々と亜種形態に変身してもらってるリコッタ・マリエール。
周囲にある物を組み上げ、ドラムにしてストンプを披露する五代に、それを見て大興奮するジェノワーズとユキカゼ。
その様子を静かに眺めるエクレールにティアナとルネッサ。
なかなかににぎやかでいい空気である。
ちなみにリコッタ・マリエールはビスコッティ共和国王立学術研究院主席にして、砲術士として活躍するシンクたちの友人。
ユキカゼ・パネトーネはビスコッティ隠密部隊の筆頭。
ジェノワーズとはガウル親衛隊の三人の総称である。
「お!!きたきた!!」
「見てたよ〜、会見。大変だったみたいだね?」
入ってきたシンクたちを見て、口々に歓迎する一同。
中にはミルヒオーレの抱える狐の容姿をした、土地神の子供を見て撫ではじめる者も。
「で?その子が?」
「はい。妖刀に取り憑かれていた子です」
「皆さん
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