第五章 Over World
合流!!異世界の戦士たち
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ッ!!!」
「「了解っ!!」」
「魔導八天・八撃一掃!!!」
ドゴンッ!!
ショウが魔導八天の一本を手に取って振りおろし、目の前の敵を吹き飛ばす。
次に二刀で斬りつけ、さら次には三本を振り回す。
そこから八まで、数を引き上げながら演武のように斬撃を飛ばすショウ。
最終的には計36もの斬撃の飛来に、ついにミルヒオーレの閉じこめられている球体までの道が開けた。
「行くぞッ!!」
その瞬間、ショウと共にシンクが駆け出し、そのもとへと向かって足の筋肉を唸らせた。
が
ズゴォっ!!
「な!?」
魔獣の背からはさらに紫の障害が吹き出し、彼等の行く先を阻みにかかった。
「まずい!!」
「くっ、止ま」
「止まんな!!!」
ドンッ
その光景に足踏みしようとするふたりだが 、ショウがその背を蹴り込んで一気に押し出していった。
「うわぁっ!?」
「な、なにを――――」
「八撃一掃はまだ終わってないんだよ!!」
蹴り飛ばされて紫煙の化け物に突っ込んでいくシンクとエクレール。
蹴り飛ばしたショウは、一つに組み上げた魔導八天を振り上げて、それを力の限り振り降ろした。
「ここまでが八撃。これで――――」
ゴォッ
「最後の!!!」
ビキッッ!!!
「一掃!!!」
ドンッッッ!!!
シンクとエクレールを囲うように、螺旋状にすっ飛ばされた斬撃は、大砲のように突き進んでいってその先の紫煙を一欠片たりとも残さずに吹き飛ばした。
「なぁ!?」
「行って来い、主人公。お前ならば、こいつのことすら救い出せるだろう」
そういって、トントンと爪先で魔獣の背を叩くショウ。
そして、一歩そこから飛びのいて後退した。
するとさっきまでショウが立っていた場所に、一本の刃が突き出してきた。
その刃は鞭のようにしなり、触手のように蠢いた刃だ。
幾多もの血を吸ったような、どす黒い真紅をしたその刃は、ショウが着地したその周辺に幾つも突き出してきて、明らかに敵意をむき出しにしている。
「妖刀の類か。こいつに突き刺さって暴れさせているのは貴様だな?」
語りかけるショウだが、刃であるそれが言葉を返すことはない。
だが言葉はなくとも、その意思は感じられた。
「おっトォ!!」
ショウに向かって刃が伸び、それをバックステップで回避する。
まるでアトラクションで遊んでいるかのように、踊るようにそれを回避していくショウ。
「この背中に付着している植物や岩石からして、恐ら
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