第五章 Over World
合流!!異世界の戦士たち
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張ってもしょうがない。
怖いものは怖い。
今だって、不安でいっぱいだ。
でも―――――
「でも、みんなの期待に応えられない方が、誰かの悲しいかをも見ることの方が、何千倍も何万倍も、何億倍も辛い!!だから!!」
シンクの瞳が、トルネイダー滑空のための足場を探し、その場所を線で結んでいく。
「だから絶対に、姫様も助けて見せる!!」
バウッッ!!!
最後の足場を飛ぶ。
そこからさきには岩場などない。
だというのに
「ギリギリ・・・届かない!!!」
今の勢いと、角度からして魔獣には届かない。
それがわかってしまった。
「ッ!!こうなったら・・・・!!」
それを悟るやいなや、エクレールがトルネイダーから飛び降りようとする。
そこから輝力を用いた紋章砲(砲撃魔法のようなもの)を打ち出し、トルネイダーを打ち上げようというのだ。
だが
「よく言った、主人公!!!一昔前なら世界ごと喰らいたくなるところだ!!!」
ドギャォウ!!!
真っ黒な波動砲がトルネイダーの底辺を押し上げ、その勢いでそのまま彼らを魔獣の背にまで送り届けた。
いきなりの衝撃に落ちそうになる二人だが、それでも何とか着地してトルネイダーを長棒へと変える。
一体今の砲撃はなんだったというのか。
それを確認しようと後ろを振り向くと、そこに一人の男がスタッ、と着地してきた。
「よ」
「だ、誰だ!!!」
いきなり現れた男に、エクレールが二刀の短刀を構える。
まあそうだろう。この魔獣の背にスタッとさも簡単そうにやってきたこの男が、魔獣と関係ないとも言い切れないのだから。
「まずは自己紹介だ。俺は「EARTH」副局長、蒔風ショウだ。君はわからんだろうが、そっちのシンク・イズミはわかるよな?」
「なに?」
「え!?あ、あの「EARTH」ですか!?って言うか僕の名前!?」
「知ってるって。オレらはお前が送られた召喚儀式を追ってきたんだから」
驚愕するシンクについて行けないエクレールだが、シンクからの簡単な説明に、一応の納得をすることとなる。
「なるほど。つまりあなたは勇者の世界を護る戦士だということでいいのか?」
「そうなんだよエクレ!!少し前にも前世界を震撼させた赤銅事件っているのがあってね!!それで「EARTH」の人たちが必死になって戦って――――しかもこの人はその副局長だよ!?世界のヒーローだよ!?僕なんかよりもスッごくすごくて」
「あー、じゃあ今度遊びに来るか?闘いの記録とかも余すことなくあるぞ」
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