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世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
来訪者
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いては全身からに気力によるオーラが噴き出し始め、それはだんだんと大きな炎のように立ち上って行った。


「唯子さんすごいキレーイ!!」

「あれは魔力・・・じゃないな。気力ってやつか?」

瞑想(メディテーション)!?」



充満していくオーラ。
そして唯子の目が開かれ、そのオーラを手に乗せて一気に放ってきた。

アインハルトはそれを事に転がって回避しようろするが、オーラの端に触れてしまってそこから絡みついて身体の自由が利かなくなる。


何とか振りほどこうともがくも、その束縛はあまりにも強い。


そして唯子がゆっくりと歩みより、拳をアインハルトにコツンと当てた。



「―――私の負けです。さすがですね、唯子さん」

「え?あぁ、うん」


どうしようもない状況で拳をあてられ、アインハルトは負けを認めた。
なんだか煮え切らない感じの唯子だが、それでも翼刀にイエーイ!とハイタッチして喜んでいく。




「なあ、なんか納得してないみたいだたけど何かあったのか?」

「そういやそうだな。どうした?」

「いや・・・あそこからパニッシャーブチ込もうかと思ってたから」

「「やめいや」」





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とある世界の高台
そこは何らかの儀式の場であるのか、平坦にならされたブロックで出来ており、さらには石碑のような物も立っている。


と、そこに魔法陣が現れ、光、風が渦巻いて四つの人影が現れてきた。



「とーうちゃァっく!!」


ショウたちである。

四人のいる高台の周囲は草原で、さらには森も広がった、まさに雄大な自然に満ちた世界である。



「それで、どこに向かうんだい?」

「クロスミラージュ、近くに町は確認できる?」

《いいえ。しかし、大地から不思議な力を感じ取れます》

「こっちもで観測できました。これ何でしょう?」

《測定不能。全くの未知の力です》



海東の質問にクロスミラージュが答え、さらには未知の力の存在を報告する。
ティアナたちは感じられていないが、デバイスはそれを観測していたのだ。

「ふーん。そんな力感じないけどね」

「地脈ってやつだろうな・・・・っと、街はわからないけど、人がたくさんいるところならわかるぞ」

「え?」



そう言ってショウが森の向こう側を指さして、その方にみんなの視線が向く。

その空では、パンパン!!と運動会で上がるようなピストルの音が聞こえ、小さな煙が空で破裂していた。



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