第五章 Over World
命名放浪
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?」
「多分今ごろ聞いて回ってますよ。話題逸らさずに仕事しなさい」
「ぐぬぬぅ」
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「で、何かないかな?」
「なんでさ」
「奴」がやってきたのは、衛宮邸。
名前候補探しは続いている。
「どうよ?」
「いきなりやってこられても困るわよ」
「というかよくもまあ・・・軽く顔を出しに来れたもんだ」
「うぐぅ」
凛の言葉に、アーチャーの皮肉。
確かに、かつてのことを考えると少しとっつきにくくなってしまうのは否めない。
だが、この家の主はお人よしなので――――
「昔はごめんなさい」
「ん、いいよ」
「シロウ!?」
あっさり許してしまったのだ。
まあ名前の質問に関しては「なんでさ」だったが。
「で、なんだ。名前探してんのか」
「そうなんだ。みんなまじめに考えてくれないんだ」
「難儀だな、あんたも。飲むか?」
「貰う」
その「奴」はというと、ランサーと仲良く飲んでいた。
昼間っから何をしているのだ、と思うかもしれないが大丈夫だ。
昼から飲んだくらいじゃこの二人は倒れない。
「こう・・・やりにくい相手が来ましたね」
「なんかランサーは仲良くなってるし」
「アイツはあんなもんだろ」
「衛宮君も大概だけどね」
「ライダーとかだってもともと敵だったじゃないか」
「そうだけど」
「で、名前考えます?」
「呼びやすいようにだろ?えーと・・・・・」
セイバー、凛、士郎と額を寄せ合って「奴」の名前を考える。
ちなみに桜は買い物、ライダーはアルバイト、現在も居候中のバゼットは職探しだ。
アーチャーは早々に抜けた。
多分めんどくさかったのだろう。
・・・・・・
「というわけで発表します」
「おー!」
そうして、「奴」の前に来た三人。
フロップを手にして、「奴」の前に立てる。
「じゃあ最初に俺が考えたのは・・・・」
そういって、フロップをくるりと回してトン、と置く士郎。
そこに書いてあったのは
「瞬」
「どうだ」
「あのな、呼ぶときに難儀だから考えてんのになんで同じ発音をセレクトすんだよ!!次」
「じゃあ私ね」
そういって、凛がひっくり返す。
「ション」
ガシッ!!
「多分「舜」から考えてくれたんだろうがさすがにそれはないだろうよ、えぇ?」
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