暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第五章 Over World
命名放浪
[2/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
・・



食堂
朝ごはんをトレーに乗せ、席について食べ始めた「奴」だが、今は目の前の視線にさらされている。


机から三人分の顔半分だけがぴょこんと飛び出ている。
そしてその六つの目が、「奴」をしっかりと見つめていたのだ。


「・・・・何か用か?古手梨花、高町ヴィヴィオ、インデックス」



ビクッ!

「しゃべったのです」

「わわ、本当にそっくりなんだよ」

「パパとおんなじー!」


なんという言い草。
思わず「奴」も突っ込む。


「古手、なんだその言い草は。そりゃそっくりだろうよインデックス。そしてパパと呼んでやるなよ、高町娘。まだな」


そう言いながら頭をガシガシとなでてやる「奴」。

厨房の翔一や、「EARTH」の方が安いのでこちらで朝食を食べている上条はいつも通りだが、ほかの周囲は妙にピリピリしている。



まあそれはそうだろう。



かつて、自分たちの命を狙ってきた男が、こんなところで一緒に食事をしているのだから。

しかし、それでもそれに負けない好奇心を持っていた三人が、こうして急接近しているというわけで。



「何か用か?」

「あの〜・・・名前、なんて言うの?」

「んあ?」



「奴」は今、とりあえず「蒔風」という性だけ決まっている。
しかし、下の名前が決まってないのだ。

蒔風、と呼んではごっちゃになるし、ここら辺で決めておきたいものだが・・・・・



「何か候補でもないものかねぇ?」

「やっちゃん!!」

「「奴」男」

「やっちっち!!!」


「ハッ倒すぞコルァ」



食器を片づけながら、「奴」が突っ込む。
そんな名前は困る。


「うーん・・・・どうしましょうかねぇ」

「こなたちゃーん、なにかなーい?」

「ぅえ!?わ、私!?」



と、そこにヴィヴィオからこなたに質問が振られた。
お盆をガードするかのように上げて、ビクッと反応するこなただが、それでも答えようと考え・・・・



「蒔風 亜種」

「なにそれ!?」


「じゃあ希少種」

「なぜだ」


「だって上位だし。空の王者」

「そゆことじゃねぇよ。そもそもあいつは(笑)がつくだろうが」



あんなの空の王者じゃないわ!!
羽根のついたタダのトカゲよ!!

だったら倒せばいいだろう!!





------------------------------------------------------------




「こんなにたくさんある書類ですが、実は一時間集中すればあっという間に終わり
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ