第五章 Over World
命名放浪
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食堂
朝ごはんをトレーに乗せ、席について食べ始めた「奴」だが、今は目の前の視線にさらされている。
机から三人分の顔半分だけがぴょこんと飛び出ている。
そしてその六つの目が、「奴」をしっかりと見つめていたのだ。
「・・・・何か用か?古手梨花、高町ヴィヴィオ、インデックス」
ビクッ!
「しゃべったのです」
「わわ、本当にそっくりなんだよ」
「パパとおんなじー!」
なんという言い草。
思わず「奴」も突っ込む。
「古手、なんだその言い草は。そりゃそっくりだろうよインデックス。そしてパパと呼んでやるなよ、高町娘。まだな」
そう言いながら頭をガシガシとなでてやる「奴」。
厨房の翔一や、「EARTH」の方が安いのでこちらで朝食を食べている上条はいつも通りだが、ほかの周囲は妙にピリピリしている。
まあそれはそうだろう。
かつて、自分たちの命を狙ってきた男が、こんなところで一緒に食事をしているのだから。
しかし、それでもそれに負けない好奇心を持っていた三人が、こうして急接近しているというわけで。
「何か用か?」
「あの〜・・・名前、なんて言うの?」
「んあ?」
「奴」は今、とりあえず「蒔風」という性だけ決まっている。
しかし、下の名前が決まってないのだ。
蒔風、と呼んではごっちゃになるし、ここら辺で決めておきたいものだが・・・・・
「何か候補でもないものかねぇ?」
「やっちゃん!!」
「「奴」男」
「やっちっち!!!」
「ハッ倒すぞコルァ」
食器を片づけながら、「奴」が突っ込む。
そんな名前は困る。
「うーん・・・・どうしましょうかねぇ」
「こなたちゃーん、なにかなーい?」
「ぅえ!?わ、私!?」
と、そこにヴィヴィオからこなたに質問が振られた。
お盆をガードするかのように上げて、ビクッと反応するこなただが、それでも答えようと考え・・・・
「蒔風 亜種」
「なにそれ!?」
「じゃあ希少種」
「なぜだ」
「だって上位だし。空の王者」
「そゆことじゃねぇよ。そもそもあいつは(笑)がつくだろうが」
あんなの空の王者じゃないわ!!
羽根のついたタダのトカゲよ!!
だったら倒せばいいだろう!!
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「こんなにたくさんある書類ですが、実は一時間集中すればあっという間に終わり
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