暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
番外編 第3話 『大好き』
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ず ただただシノンの方を見ていた。
 そして それにはシノンも気付いていた。

「リュウキ……、だいじょう……っ」

 リュウキは、最後までシノンに言わせず、ただ身体を抱き寄せた。
 
「大丈夫。……シノンは大丈夫だった?」
「えっ……!? え、ええっ!?」
「そっか。……良かったよ」

 間違いなくいつもとは違うリュウキだった。そのリュウキを感じて シノンは先ほどの女神の会話を思い出していたんだ。なんで忘れてたんだろう、と思える。本当についさっきの出来事なのに。

「(リュウキが、わ、私に……)」

 シノンはパニックになりかけたのだが、一先ず落ち着かせようと何度も何度も深呼吸をした。

「シノン。……本当に大丈夫なのか?」
「え、ええ。大丈夫よ。私なんかよりリュウキは??」
「ん。……何だろうな、シノンを見てたら ほっとするんだけど、それと同じくらい心配してしまう」

 強く抱きしめるリュウキ。そして 心臓が痛い程鳴り響くシノン。

「オレは シノンの事を助ける事は出来たのか……?」
「……えっ?」
「あ、あれ? 今オレはなんていった? オレは……」

 混乱をしているのはリュウキも同じだった様だ。
 その理由は、多分……女神が言っていたのが理由だという事が判った。

「リュウキ。私の事、判る?」
「……ああ。判らない筈無いだろう? シノンのこと」
「うん。じゃあ、他の事は……?」
「……………」

 リュウキは、暫く考えた後。

「何でかな? オレ、今はシノンの事しか考えられないみたいなんだ」
「………そう、なの」

 シノンは、ゆっくりと頷いた後リュウキを抱きしめ返した。

「今だけ、だから。……ごめんなさいリュウキ。今だけで良いから……」
「ん? 何を言ってるんだシノン。それにオレは約束をした。オレはお前の手を握るって。……幾らでも握ってやるって」

 リュウキは、シノンの後ろ頭に手を回して その胸に強く抱きしめた。

「それに これも言った筈だ。……『シノンの闇はオレが封じる』って。……それは忘れてない。忘れない。だから、シノン。そんなに辛そうにしないでくれ。オレが傍にいる。……シノンを支え続けるから」
「っ…… っっ……」

 言葉の一つ一つが心の奥深くに入ってくる。 
 温もりが身体の芯にまで届く。

「ずっと………、ずっと、こうしていたかった……。例え、今は忘れていて、覚えていないかもしれないけど、あなたに大切な人がいたとしても。私は 私はあなたに救われたの……。私の全てを救ってくれたの。だから、あなたの腕の中が私の帰るべき場所だって、ずっと、ずっと……っ」

 目頭に熱いものが浮かび上がる。決して手の届かなかったものが直ぐ傍に、こ
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