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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
番外編 第3話 『大好き』
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みにしていいのかも不明だった。特殊なキャラ、と言う所に関しては判るけれど。
いや、実は シノンは女神の言葉を訊いて頬を紅潮させていたから 上手く考えられなかったのかも。
「この子にとっての特別な子がいる。……そーよね? シノン」
「っ……」
「うん。良いなぁ 恋愛してて。青春って感じだねー」
「う、うるさいな!! なんでそんな詳しいのよ! アンタほんとにNPC!?」
「はいはい、怒らないでー。NPC〜なんて身も蓋も無い事言わないでよー」
何だか普通の人。NPCじゃない様な気がしてならないシノンだった。同じくAIのユイに匹敵する様な気も同時に。
「それにシノンだってまだまだ若いんだからさ! 何事も全力で行けば良いって思うのよー! そりゃ間違っちゃう事だってあるかもだけど」
女神はシノンの頭を軽く撫でた。
「沢山悩んでるって言うのもあなたを良く見てたら判るんだ。これはそんなシノンに対するプレゼント。……終わって覚めたら 夢の様に儚く感じちゃうかもしれないけど、それは承知の上なんでしょ? じゃなきゃ この武器を使ったりしないわよね?」
「そ、それは……」
シノンは、それを訊いてこの剣を使う寸前の事を思い返していた。
――これ以上は何も望まないから、リュウキを。今だけでいいからリュウキの事を感じさせて。
強い想いがあったんだ。
「(ごめんね、レイナ。……リュウキも。でも私は……)」
もう 一時的でも構わない。それがシノンが望んだ事なんだ。
「よしっ! じゃあ行くからね? ま さっき言った通り この子は凄すぎるから、完全にその通りにいくとは思えないってのが本音だけど」
「………良い」
「潔くてよろしいっ! んじゃー……」
女神は手をゆっくりと上に掲げた。
掲げて人差し指と親指を合わせて……、ぱちんっ! と鳴らす。
『どうなるか、判らないけど、……頑張ってね? シノン』
出歯亀されるんじゃないか、とシノンは少なからず危惧していたんだけど、女神は拍子抜けする程あっという間に消えてしまった。
光が消えたと殆ど同時に、リュウキの身体が動いた。
「っ……んん」
「あっ……!」
シノンはこの時、女神が言っていた言葉を忘れ去っていたかもしれない。
勿論『目を覚ました時リュウキがシノンに惚れている』と言う話だ。
今はただリュウキが目を覚ました事が嬉しかった。無事に目を覚ましてくれた事が、本当に。
「リュウキ!」
シノンは思わずリュウキの方へと飛びつく様に動いていた。
「大丈夫っ!? そのリュウキ ゴメンッ! ……わ、私のせいで こんな事に」
「………………」
リュウキは 何も答え
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