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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
番外編 第3話 『大好き』
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北欧神話の女神の1柱、フレイヤの別名だった筈。……容姿は確かにあの時のフレイヤにそっくりだけど言動が……。クラインが見たら幻滅するかもしれないわね。……いや、喜ぶかも? あの時はトールだったし それに比べたら…… って、今はどうでもっ!!)」
冷静さを取り戻す事が出来たシノンだったが、それでも、それよりも考えなければならない事がある。倒れてしまったリュウキの事だ。
「リュウキは!?」
「安心してってば。この子は眠ってるだけだからさ。……普通は、こんな風にならないんだよ? ただゆっくりとぐっすり寝るだけなのに、この子ってば
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もそうだったけど、ほんと粘ったんだよ。身を委ねたら楽になれるのに……。優し〜くしてあげたのに〜♪」
「………………」
シノンの鋭い眼光が彼女を穿つ。
そりゃもう射貫く勢いで。
「ちょ〜〜っと待ったって! 前の子よりずっとずっと眼力半端ないじゃん! 怖いって!」
「……ん? 前の子??」
「ふー。あー怖かった。うん? あ、そっか。……えとね、以前にもこの子の絡みで色々とあって……」
倒れてるリュウキをその豊満なお胸で抱える姿を見たら、シノンの中に非常に殺意が芽生えてしまうのは気のせいじゃないだろう。シノンの腕の中に 別の世界の最強武器の一角 へカートを召喚しそうだ。想像力だけで具現化を……。
「もー、怖いってば。可愛い顔台無しだよー」
「っ……。リュウキから離れて……」
「ほいほい。判ってるってば」
ゆっくりとリュウキを離したのを確認すると同時に、シノンは殺気を抑えた。
「あの世界とこの世界とでは私の役割は違うからねー。あんまり実力行使〜的なのは好ましくないんだよねー。肩凝っちゃうし」
肩を回して中々エゲツナイ音を出している。それは女神さまらしからぬ光景にシノンは毒気抜かれてしまった様だ。
「そんな怖い顔してると、眉間に皺が出来ちゃうゾ? 可愛い顔してるんだから大事にしなさいな」
「…………」
「ほら、その顔駄ー目! この子の事……好きなんでしょ?」
「っ…… な、なにを……!」
「駄目だよー。私の事は騙せない。なんたって純愛の女神サマだからね〜。何でもお・み・と・お・し。ダヨ?」
「うっ……」
シノンの額にちょんっ と指を当ててきた。
シノンはイラっとしてしまったが、それでも的確に見抜いてくる所を見ると……女神と言う設定のこの女の眼力は確かなものだと判る。
「それにね。私が出てきたって事は、キミが彼を想う気持ちが最高クラスを超えてるからなんだよ」
「な、なんでっ!? そんな事が判るって言うのよ!」
「勿論、女の勘 なんて言うつもりないよ。バイタルデータとかで精神状態は容易に読み取れるの。波形のパターンだって決まって
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