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提督はBarにいる。
提督の抜き打ち業務チェック〜明石酒保編・後編〜
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石。

「うわぁ……何というか、うわぁ」

「そりゃ私達艦娘も人の身体ですからね、溜まるんですよ」

 ウチの鎮守府の不文律として、俺に手を出す、または俺が手を出していいのはケッコン艦……つまりは嫁艦からというルールがある。これは俺のLOVE勢が多いのと、設立当初から鎮守府の巨大化が予想された為に金剛以外の艦とジュウコンする際に定められたルールだ。俺とそういう関係になりたい奴はケッコンを励みに人一倍頑張るし、若干ヤンデレっぽくなる割合が増えてはいるが、特に大きな問題点はなくこのルールは受け入れられている。

 しかし、俺に相手をしてもらえなくとも性欲は溜まる物だ。どこかで発散しないと重大な問題を引き起こす可能性があり、『兵士の性欲の発散』というのは古今東西重要視されてきた部分だったりする。

「提督に相手して貰えないなら外に彼氏を作るか、そういうお店に行くしか無いですからね。ほとんどの娘は自己処理ですよ」

「なんというか……すまん」

「別に提督が謝るような事じゃないですよ。私達も納得の上でケッコン艦に関するルールは受け入れてるんですから」 

「それにしたって……すげぇ種類と数だな」

「ウチは300人越えてますからねぇ、在籍数。それだけ需要があるという事です」

「それにしたってなぁ……ん?なんだこのコーナー」





 そこにはデカデカと『特選!提督コーナー』と書かれた看板が掲げられていた。何というか、かなりカオスなラインナップだ。

「提督が好きで堪らないけど、ケッコンに至ってない娘達が主な客層ですね」

「そこに何で俺のサイズの制服やらワイシャツやら歯ブラシやらが置いてあるんだ?」

「え〜っとホラ、よく寒かったらこれ羽織っとけなんてシチュエーションに憧れて買ってくんじゃないですかね?それに提督と同じ物を使いたいって娘、結構多いんですよ?」

「だからってワイシャツや制服やらを俺のサイズにする必要性はないだろうが」

 明石が説明に一瞬詰まった。何となく怪しい……と思っていた矢先、このエログッズスペースにやってくる人の気配。どうやら2人居て、言い争いをしているらしい。

「ちょっと、何でアンタもここに買いに来てるのよ!」

「残念でした〜、私はもうすぐ秘書艦なんですぅ。だから新しいコレクションの為に新品を……補充…」

 怒鳴り合っていた2人の視線が俺を捉え、硬直した。この部屋に入ってきたのは霞と満潮だった。普段からあまり口の良い方ではない2人だが、一体何をしにここへ来たのか。

「ようお前ら、一体ここに何しにーー」

「あっといけないわー、自主練しようとしてたのに道を間違えたわー」

 俺がここへ来た理由を尋ねようとしたら、霞が物凄い棒読みで何かを
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