蒼雷の恋慕 01
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われると一段と嬉しいと思っちゃうんだよね。正直髪型や衣服に興味があるのはショウに褒めてもらえるからっていうのも理由かも。いやはやボクって現金だよね。
「レヴィ……前から薄々思っていたのですが」
「うん?」
「いえ、何でもありません」
「え〜そう言われると逆に気になるよ」
何でそういう風に一度言いかけたのにやめちゃうかな。まあ今みたいな言い回しをするのはシュテるんだけじゃないけど。ショウとかも割とするし……本人達は否定するけど、本当ふたりって似てるところ多いよね。
「怒ったりしないから言ってよシュテるん」
「別に怒りそうだからやめたわけではないのですが……分かりました。素直に言いましょう」
「うんうん、さすがシュテるん」
もしもショウや王さまが言ってたら多分「えっへん」とか「そうでしょう」みたいな反応をしてたんだろうな。前から思ってたけど、シュテるんってボクにはあまりそういう姿を見せてくれないよね。ボクよりもショウ達にしたほうが反応が面白そうとは僕も思うけど。
「それでシュテるん、シュテるんは何を言おうとしたの?」
「それはですね……レヴィはショウのことが好きなのでは? ということです」
「え……シュテるん、言っている意味が分からないんだけど?」
ボクがショウのことを好きなのは昔からだし、そんなの今更聞くこともでないと思う。
「ボクは昔からショウに対して好きだって言ってたと思うんだけどなぁ」
「それは知っています。ですが……レヴィはもっとその《好き》に対して考えるべきだと私は思います」
「好きを考える?」
好きって気持ちは好きって気持ちなんじゃないの?
この手のことは昔から言われてきた気がするけど、さっぱり分からない。好きの反対は嫌い。そういう感じなら理解できるけど。
「好きは好きなんじゃないの?」
「好きにも色々な形があります。レヴィ、あなたはそれを大きなひとつの好きとしてしか見ていない。だから好きの違いが分からないのです」
「好きの違い? 好きの度合いとかじゃなくて?」
「はい、違いです」
違い。
それって本当に考えないといけないことなのかな。ボクはシュテるんが好き、王さまが好き、なにょは達が好き。過ごした時間に差があるから度合いは違うけど、それでも好きだって気持ちは変わらない。それじゃダメなの?
「何か……今日のシュテるんはいつもと違うね。これまではこういう話になっても割とすぐにやめてたのに」
「これまで確信がありませんでしたので。ただ最近のレヴィを見ていてあなたの今後のためを考えれば、ちゃんと理解するまで言い続けることが必要だと判断したのです」
「そっか……よく分からないけど、シュテるんがそこまで言うからには大切なことなんだろうね。ひとりじゃ
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