到着!漫遊寺中!
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まあよくあることだからね」
そういうと吹雪くんは話を続ける。
「ここが漫遊寺中なんだ〜、なんか京都っぽい建物だね」
吹雪くんに続き私たちは漫遊寺の門をくぐっていく。
「「「ふっ!はっ!せいっ!」」」
私たちが門をくぐった先には、グラウンドでトレーニングをしている漫遊寺中の生徒の姿があった。
「すげえな、これが漫遊寺中か」
黒薔薇くんがそう呟くと、鬼道くんが応える。
「この際だから言っておこう。漫遊寺中学は帝国学園に匹敵する実力を持っていて、裏の優勝校と呼ばれているんだ」
「え、あの帝国学園に!?」
私は鬼道くんの言葉に驚きが隠せない。それと同時に疑問が私の脳裏をよぎった。
「でもそんなに強いならなんでフットボールフロンティアに参加していなかったんだろう?」
私の疑問に鬼道くんが答える。
「漫遊寺中学は、スポーツは身心を鍛える為の物として、ストイックな姿勢をとりフットボールフロンティアには興味がなく出場しないとしていたからだそうだ」
鬼道くんがみんなに説明していると
「その方が説明された通りです」
私たちに話しかけてきたのは、長身老け顔の頭にオレンジのバンダナを巻いている男だった。
「あなたは?」
円堂くんは、その男性に問う。
「ご挨拶遅れて申し訳ありません。私は漫遊寺中サッカー部キャプテン、垣田大将と申します。この度は我が校にどのようなご用件で?」
そう垣田さんが話すと、円堂くんが答える。
「実は???」
「ふむ、あのエイリア学園は漫遊寺中を狙っていると?」
円堂くんが垣田さんにエイリアについて伝える。
「ああそうなんだ!ここに来るイプシロンを倒す為に俺たちは来たんだ!」
垣田さんは円堂くんの言葉を黙って聞くと、口を開いた。
「有難いお話ですが、お断りさせていただきます」
「え?」
垣田さんの言葉に円堂くんは驚く。
「例え宇宙人だとしても誠心誠意心を込めて破壊をやめてくださるようにお願いすれば、伝わる筈です」
「あいつらはそんなのが通用する相手じゃねえと思うがな」
アツヤくんがそう言ったが、私もそう思う。
「まあ長旅でお疲れでしょう。お上がりください」
垣田さんの言葉に甘え、垣田さんの後に付いて行っていたときだった。
「おわっあ!!」
ストーン!!
私たちの視界から垣田さんが消えたと思ったら、誰かが作ったであろう落とし穴に落下していたのだ。
「ウッシッシッ!!やーい、引っかかってやんの〜!」
その声の先を確認すると、そこには小悪魔のような形の藍色の髪で、小柄な少年がいたのだった。
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