第45話 零治の思い、小さな女の子との思い
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俺はアーベントの唯一の近戦武器、Gインパクトステークであごを思いっきり突いた。
貫くことは出来なかったが、それによってヴォルテールの口はしっかりと閉じ、中に貯めたエネルギーが口の中で爆発する。
「グギャアアアアアア!!!!」
「うわっ痛そう………」
さっさと離れた俺はその光景を見ていた。口をあけて暴れている姿は痛々しい………
だけど………
「キャロの為だ、悪く思うなよ」
『フルドライブ、ブラスターモード!』
白い鎧にあった赤い線が青くなる。
それと同時に背中にある翼が大きく開き、パルチザンランチャーの銃先が変形してさらに長くなる。
「ラグナル、速攻で決めるぞ。パルチザンブラスターFモード!」
「チャージ開始……………………………OKですマスター」
「パルチザンブラスターフルバースト!!」
さらに大きくなった二つの銃口に赤と青のエネルギーが螺旋状に集まる。
貯まったエネルギーが一気にヴォルテールの口へ放出された。
きれいに赤と青の螺旋を描いた魔力砲は、一直線に大きく開けたヴォルテールの口へ行き
「グギャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
大きな悲鳴のような声を上げヴォルテールはその場に倒れたのだった。
「うそ…………」
私は目の前の光景が信じられませんでした。
信じていましたし、負けるとも思っていませんでしたが、こんなに簡単にヴォルテールに勝つとは想像していませんでした。
「ね、勝ったでしょ」
「は、はい」
「とりあえず、レイの所へ行きますか」
「は、はい!」
私たちは急いで降りてきた零治さんの所へ向かいました。
私たちが着いたころには加奈さんと桐谷さんが既に話しかけていました。
ヴォルテールも消えていて、結界も解除されていつもの森に戻っています。
「しかし凄いわね、兄さん」
「いや、暴走してなかったらかなり苦戦したよ。やっぱり真竜は伊達じゃないわ」
鎧を解いて苦笑いしながら言う零治さん。その場にすぐに座りました。
すぐさま、加奈さんが回復魔法をかけています。
「最後のあれが言っていたブラスターモードか?」
「ああ、アーベント版のフルドライブだな。やっと砲撃を撃てるようになったってとこ。………けれど、これで少しでも動いたら3日は全身筋肉痛で動けなかっただろうな………」
話しかけた桐谷さんに、苦笑いで答えています。
確かに重々しそうに動いています。
「キャロ!」
「!!」
私に気づいた零治さんが話しかけてきました。
けど…………
「行っていいのですよ」
「………はい!!」
星さんにそう言われて私は零治
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