第45話 零治の思い、小さな女の子との思い
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あればそれはもう家族だ。その絆はどんなものよりも固く、強い。それはもう立派な家族だ。誇っていいほどにな』ってね」
「絆……………」
「そうです」
「絆………いいですね」
「クキュー!」
「ふふ、フリードも気に入ってくれたみたいですね。それにレイにとってはもうすでにキャロとフリードも入っているのかもしれませんけどね」
笑ってキャロに言う星。
「私もですか?」
「ええ、でなければここまでしませんよ」
しばらくキャロは俯いていたが、覚悟を決めた顔になって………
「…………分かりました、私も零治さんを信じようと思います」
そう言って零治の方を向くキャロ。その手には震えは無くなっていた。
「零治さん、いきます!!」
「ああ、来い!!」
「竜騎召喚、ヴォルテール!!」
キャロの召喚に、
「グオオオオオオオオ!!」
凄まじい咆哮と共に15メートルほどの竜が……………って、
「デカっ!?」
『マスター!』
「待てっ!もしかしたらキャロが…………」
「ごめんなさい、やっぱり!!」
『はやっ!?』
「いや、元々そのつもりだ。行くぞラグナル」
『はい!ブラックサレナ展開!!』
ラグナルの声により俺の体にブラックサレナの装甲が展開された。
「行くぞ!!」
俺はフィールドを展開してそのまま突っ込んだ。
「零治さん……………」
キャロは空中で激闘をしている零冶を見ていた。
「心配?」
「はい、でも私決めましたから、零治さんを信じるって」
「そうですね、信じましょう」
「ラグナル」
『ジャンプ!!』
飛んできた火球をボソンジャンプで避ける。
「こなくそ!!」
相手の視界に現れて両腰にあるレールガンを射出するが………
「効いてないか………」
『はい、さすが真竜クラスと言った所ですね。うろこの硬さが半端ないです』
しかも攻撃したことにより俺の位置をヴォルテールに気づかれてしまった。
「フルチャージのグラビティブラストはどうだ?」
『与えられると思いますが、それでも…………それにフルチャージだと魔力に限界が………せめて弱点があれば………』
弱点ね…………
俺は相手の巨大な爪によるなぎ払いを避けながら考える。
(いかに、硬いうろこでも内からなら…………しかしそんなこと出来ないし、いっそボソンジャンプで腹の中に…………ってそれじゃ殺しちまうし………)
『マスター!!!』
「やべっ!?」
火球とは違う、巨大な砲撃が俺に一直線に伸びる。
「ディストーションフィールド最大出力!」
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