第45話 零治の思い、小さな女の子との思い
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!?」
「零治………………」
加奈が驚き、桐谷が呆れたように言うが気にしない。
「今更子供一人くらい増えても問題ない」
「そうですね」
「ちょっと、星!?」
「レイのお節介はいつものことですよ」
「で、キャロ。お前はどうする?」
「私は…………」
「お前が協力してほしいというなら協力する。だけど………」
「どうするかはあなたが決めるべきです」
「星さん………………でも、もし私の力で皆さんに怪我を負わせたら……………」
あ〜もうじっれったい!!
「俺が何とかしてやる、それなら文句ないだろう?」
「でも私が暴走させちゃったのって、“真竜”クラスのヴォルテールって竜なんです」
ふ〜ん、真竜クラスねぇ…………
「それがどうした?」
「えっ!?」
「問題ねぇって言ったんだよ。俺がそのヴォルテールを黙らせてやればいいんだろ?やってやるぜ!」
「兄さん………」
「零治………」
「レイ………」
「だからもう生きちゃいけないなんて悲しいこと言うな!」
そう言って俺はキャロを抱きしめた。
「ふぇっ!?」
「つらかったよな、怖かったよな、もう大丈夫だ。これからは俺がキャロを守るから」
「ううっ……………ふぇ〜〜〜ん!!」
我慢していたのだろう、まだ6歳の女の子だもんな。
俺はキャロが泣き止むまでずっと抱きしめていた。
それから俺たちは森の中でも見晴らしの良い場所を見つけ、そこに結界を張った。
「よし、ここなら暴れても問題ないだろ。キャロやるぞ!!」
「は、はい!!」
キャロは赤い目のまま、召喚の準備を始める。
だが…………
「キャロ?」
いつまでたっても召喚されなかった。キャロを見ると手が震えている。
「キャ……」
「私が行きます」
俺は励ましに行こうとしたが、星が行くと言ったので俺は星に任せることにした。
「キャロ」
「星さん、やっぱり無理です。私、零治さんを危険な目にあわせたくないです………」
「キャロ、レイを信じてくれませんか?レイは無理なことを出来るとは言わない人ですから」
「ですけど…………」
「レイは強い人ですよ。強さだけでなく、心も。特に家族のためなら絶対に折れたりなんかしません。だから負けませんよ」
「でも、私は家族じゃ………」
「キャロにまだその気がなくてもレイはもうその気でいますよ」
「でも、私は血もつながっていないし………」
「有栖家は誰一人血なんかつながっていませんよ」
それを聞いてキャロは驚く。
「前にレイが言ってました。『血なんかよりも深い絆が
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