第45話 零治の思い、小さな女の子との思い
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ですか?」
自己紹介が終わり、星がキャロに話を切り出した。
「それは…………」
少し戸惑いながらキャロは話し始めた。
「そんな…………こんな子供に…………」
「酷い!!何でそんなことが出来るの!?」
星は悲しそうな顔で、加奈は今にも暴れそうな感じでそれぞれ言った。
言った本人のキャロもその生活を思い出したのか、震えていた。
俺は二次創作で読んでいたので、ある程度把握していたつもりだったけど…………
「許せねぇ…………」
怒りが抑えられなかった。
「…………………」
桐谷も俺を見て頷いている。
そうか、やっぱり考えている事は同じか……………
「行くぞ………」
俺はキャロの手を掴んで歩き出す。
「ちょっと、何処に行くのよ!?」
「集落に行って一発殴ってくる」
「レイ、駄目ですよ!桐谷も何か言ってください!」
「悪いな星、今回は俺も零治と同じ思いだ」
「アンタたちやめなさいよ!そんなことしたらキャロが余計居づらくなるじゃない!」
「だけど!!」
「いいんです!!」
いきなり大声で叫んだキャロに俺たちは黙った。
「私のこの力が悪いんです…………集落の人達は悪くありません…………」
「そんな事………」
「違うんです、私は一回力を暴走させて集落を半分燃やしてしまった事があるんです………」
それを聞いて、星も何も言えなくなってしまう。
「みなさんも私から離れた方がいいです。この力は危険ですから…………」
悲しそうな目で言うキャロ。
「何で私ばっかり…………こんな力望んでないのに…………」
小さく呟いたつもりだろうが、俺にはハッキリ聞こえてしまった。
「やっぱり私は生てきちゃいけないんだ…………」
それを聞いて俺は我慢出来なくなった。
「そんな事ねぇよ………」
「兄さん?」
「零治?」
「レイ?」
「そんな事ねえ!!」
俺はそう叫んで、キャロの両肩を掴む。
「誰だってな、生きてちゃいけない人間なんて居ないんだよ!!」
「でも………私にはこんな危険な力があるんですよ、他の人を危険な目にあわせるだけじゃないですか」
「そんなことない!!その力は必ず人の為になる。今は駄目かもしれない、だけど努力すれば………」
「でも………でもその間にまた暴走してたくさんの人を………」
「そんなこと俺がさせない、俺達がさせない!!だからガキが一人で全部詰め込むな!!」
「でも、私はあかの他人ですよ?」
「そんなことどうでもいい。それでも納得出来ないのなら俺の家族になれ!!それなら文句ないだろ!!」
「ちょっと、兄さん
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