第45話 零治の思い、小さな女の子との思い
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んです」
「い、いいえこちらこそ…………」
男の人と一緒にいた、栗色の短髪の女の人が優しく話しかけてきてくれました。
凄い美人さんだな……………
「私は有栖星と言います。あなたのお名前は?」
「キャ、キャロ・ル・ルシエです………」
「キャロ、可愛い名前ですね」
そう言って私の頭を撫でてくれる星さん。
暖かい手…………
「さっきは驚かせてすまなかったな。俺は有栖零治、よろしくな」
「はい、零治さん………」
あれ?苗字が同じって事は………
「お二人は夫婦ですか?」
「ふ、夫婦!?」
「ああ、違う違う。星は俺の家族さ」
星さんは驚いてるけど、零治さんは慣れたようにスルーしました。
いつも言われてるのかな?
「兄弟ですか?」
「いいや、違うよ」
じゃあ、一体…………
ぐぅ〜!!
あっ!!
「………まずは何か食べるか?」
「…………お願いします」
恥ずかしいです……………
「もぐもぐ………」
「がつがつ………」
いやぁ、いい食べっぷりだな、キャロとフリードは。
まさか原作キャラと出会うことになるとは……………
ほとんど忘れかけてるけど、こんなメインキャラを忘れる事は無かったみたいだな。
「あの………おかわりいいですか?」
「いいですよ、どんどん食べてください」
「クキュー」
「はいはい、フリードもいいですよ」
そう言いながら、持ってきたパンを二人?に与える。
かなりの食いっぷりから随分食べていなかったみたいだな………
あの後、フリードもちゃんと紹介してもらい、俺達が持ってきた食料を二人に与えた。
桐谷と加奈は周辺の捜索と食べれそうな物を探しに行ってもらってる。
もう既に持ってきた食料の4割は食べちゃってるからな。ほとんどフリードだけど…………
まぁ仕方がないか……………
「零治」
と、そんな時、桐谷と加奈が帰ってきた。
「どうだった?」
「一応木の実やフルーツっぽい物はあったわよ。エタナドにも見てもらったから毒なんかもないわ。味は保証しないけど…………」
「そうか、まあこの際贅沢は無しだな」
「あの…………」
「ああ、紹介が遅れたな、こっちが加藤桐谷、こっちが佐藤加奈だ」
「キャロ・ル・ルシエです…………」
「よろしくな」
「無事でよかったわ、本当に。兄さんが慌てて連れてきたときにはどうなるかと思ったわよ」
「そうなんですか?」
そう言われて俺を見るキャロ。
そんなに見つめられると恥ずかしいんだけど………
「でも、本当に無事で良かったですよ。けれど一体何があったの
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