最終章:夢を追い続けて
第53話「私も動かなきゃ」
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会った女生徒改め、ダリル・ケイシーさんがやってきた。
ちなみに、名前はあの後虚さんに聞いた。
「ダリル・ケイシーさん...ここではレイン・ミューゼルと呼びましょうか。」
「...アタシの聞き間違いじゃなかったか...。...お決まりの言葉で悪いが、どうしてその名前を知っている?」
最大限警戒した状態で、彼女は聞いてくる。
元々穏便派に所属していたとはいえ、コードネームが知られてたらこうなるよね。
「コードネーム“M”。それが以前の私の名前です。」
「.....“同類”か。」
「まぁ、そういう事ですね。貴女の事...と言うより、貴女のコードネームはスコール本人から以前に聞かされた事がありまして。」
「....はぁ、無駄に警戒して損した。」
溜め息を吐き、彼女は力を抜く。
同じ亡国企業の人間だと知って、少しは安心したのだろう。
「なぜ今更アタシに接触しに来た?スコールからは任務の必要がなくなったから学園生活を満喫しろと言われたんだが...。」
「これは亡国企業としてではなく、私個人の用ですから。スコールもオータムも、桜さん達について行っていますから関係ありません。」
通りで接触してこなかった訳だ。
...で、満喫した結果スコールみたいに女性同士のカップルに...。
「お前個人か...。」
「...簡潔に言えば、情報収集を手伝ってほしいんです。三年生の方を。二年生と一年生は私と生徒会長で補うので。」
「情報収集....もしかして、怪しい動きをしている奴らの事か?」
どうやら、少しは知っているようだ。話が早い。
「そうです。ISに乗れなくなった今の状況に乗じて、何やら企んでいるようで...。」
「なるほどな...。まぁ、フォルテも巻き込まれたら嫌だから協力するぜ。」
「助かります。」
フォルテ...おそらく、彼女さんの事だろう。
あの人は一般の生徒と言った所だろうから、巻き込みたくないのもわかる。
「しかし、スコールとオータムもあっち側か...。」
「ただ世界を引っ掻き回すのが目的ではない....と、関わってきた私達は思ってます。」
「...信頼してるんだな。」
「やる事為す事が非常識でも、根は良い人ですから。」
まぁ、それでも疲れるんだけどね。
シャルのお父さんもその非常識さに胃薬買おうとしてたし。
せっかく解放されたのに今度は桜さん達に苦労しちゃってたよねあの人。
「話はそれだけです。...では、頼みました。」
「ああ。アタシに任せときな。」
「はい。...あ、それと...ISときっちり“対話”すれば、今までのように乗る事ができますよ。多分、その内冬姉から話が行く
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