最終章:夢を追い続けて
第53話「私も動かなきゃ」
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友人とかに声を掛けて行って。本音ならそのふわふわした雰囲気で不安定な精神も落ち着かせられるだろうし。」
「お〜。任せるのだぁ〜!よーし、早速行ってくるね〜。」
...ああ見えて桜さんを唸らせる程の切れ者だ。
少なくとも“裏”に関わっている分、マイナスの結果は出さないだろう。
「....ままならないねぇ...。」
自販機で買ったジュースを一飲みし、私はそうぼやく。
やる事は多い...けど、どれから手を付けるべきか...。
「...む、マドカか。」
「ラウラ。それにシャルと箒...後、静寐も?」
昼食を食べ終わり、一部生徒に怪しい動きがないか見回っていると、ラウラを筆頭にして一組の皆がそこにいた。
「...正直、私にこんな役目は合ってないと思うんだけど...。」
「何を言う。兄様に鍛えてもらった分、他の者より経験がある。それがISの動きでの話だとしても、その経験が普段にも生かされる。だから恥じる事はない。」
「うーん...。」
...なんだか、静寐は場違いだと感じているらしい。
ラウラに同行させてる訳を言われてもピンとこないらしいし。
「セシリアの方は?」
「一組の方に残ってもらってるよ。誰かが見ておいた方がいいからね。」
世界中が混乱している今、IS学園での授業は止まっている。
高校生としての基礎知識などの授業はあるが、IS関連の授業は滞っているからね。
そして、食堂での食事も大抵クラスで固まっている。安心感を求めるためにだ。
中には仲がいい人と食べた方が安心できる人もいるみたいだけど...。
だから、セシリアはクラスを纏めるために残っているようだ。
「本音から聞いておいた。碌でもない事を考えている生徒がいるとな。」
「そうなんだよね。このご時勢に余計な事をしてくれるよ。」
「一年の方は私達が見ておくつもりだが...。」
「問題は先輩方だよねぇ...。」
先輩方にも専用機持ちや代表候補生はいる。
...だが、だからと言って私達のようにISを動かせる訳ではない。
しかも、その専用気持ちすら怪しい動きに加担している可能性もあるのだ。
それだと、生徒会長とかだけじゃ、手が足りないんだよね...。
「...よし、私が警戒しておくよ。」
「大丈夫なのか?」
「これでも桜さん達と一緒にいたんだよ?大抵の事は何でもできるし、それに、怪しい動きをしている連中の狙いは、おそらく私達。...と言うよりは、ワールド・レボリューションに所属している人だね。つまり、私や秋兄、シャルやフローリアン先生達だね。後は、元男性操縦者として織斑一夏。」
「....そうか。」
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