最終章:夢を追い続けて
第53話「私も動かなきゃ」
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のちゃんが付いてるから大丈夫だよー。御神の人は要人警護も得意だし、私より強いからねー。」
「...それもそうだね。なのは、滅茶苦茶強いからね...。」
なのは曰く、自分はまだまだ“完成”していないらしい。
...うん、確かに恭也さんはさらに上を行くよ?でも、それで完成してないんだ...。
「あ、そうだ。お姉ちゃんからなんだけどねー。ゆーちゃんの元姉の...誰だっけ〜?まぁ、その人とか、女尊男卑の思考の人達が怪しい動きしてるってー。」
「一応、冬姉から聞いてたけど...。ふぅん、ユーリの元姉が...ね。」
多分、ユーリがいなくなってまた調子に乗っているのだろう。
...あいつ同様、懲りない奴だね。
「ありがと。こっちからも警戒しておくよ。...と言うか、会ったら問い詰めてみる。」
虚さんだけだと手が回り切らないだろうし...ね。
と言うか、ユーリの友人として、元姉とは言え蛮行は許せない。
「...女尊男卑の風潮に染められた人とそうでない人が、男女両方で出てきたみたいだね。」
「女性の方は分かるけど〜、男性もなの〜?」
「“ISが使えなくなった”と言う事態に便乗して、無関係な女性をも巻き込んで復讐してる奴らの事だよ。今まで虐げられてきたという事を免罪符に、自分勝手してるからね。」
「あー...。」
既に、IS学園にもテレビニュースである程度知れ渡っている。
だからこそ、さらに生徒の皆は外出する気をなくしていた。
「確かに虐げてきた本人に対して、何らかの報復を与える事を否定はしないよ。けど、無関係な人を巻き込んだり、“女性だから”と言う理由だけでそれをするのは...正直、女尊男卑の連中と何も変わらない。」
「そうだよね〜。皆仲良しが一番なのにね〜。」
それはそれとして、これからどうしていくべきだろうか。
しばらくは冬姉に言われた通りにクラスの皆を纏めていればいいけど...。
「(...IS学園も、長くはもたない。)」
ISが使えなくなり、世界中はその対処に追われている。
IS学園もてんてこ舞いで、政府などからの支援もなくなっている。
...おそらく、長く持って一年。襲撃などの事件があればさらに短くなるだろう。
「(タイムリミットは短い。それまでに、仲間を集めて桜さん達の居場所を特定...とまでは行かなくても、この混乱している世界を変えれる力を集めないと...。)」
そのためには、私達も変わらなくてはいけない。
秋兄や冬姉に頼ってばかりじゃなく、私も私にしかできない事をやらなくちゃ。
「何か決意した感じだね〜。私に手伝える事があったら手伝うよ〜?」
「...そうだね。じゃあ、まずは...本音からも
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