最終章:夢を追い続けて
第53話「私も動かなきゃ」
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
来たと思うとはね。
本当、いつまでも懲りない奴だよ。
「人の心を弄んだ癖に、いつまでも思い通りになるとは思わない事だね。...と言うか、これは桜さんや秋兄、冬姉にも言われてる事だよね。」
「うぐ....。」
近くにあったテーブルに朝食を置いておく。
「懲りないのなら相応の末路が待ってるだけだけどさ、私たちはお前に構ってられないんだよね。IS学園を含め、世界中が大混乱。私たちは桜さん達を止めないといけない。...まぁ、白式に見限られたお前に言っても関係ないけど。」
「また、あいつが....!」
冬姉はどこまで話したのかな?忙しいからあまり話せてなさそうだけど...。
「なんで、俺とあいつでこんなに扱いが違うんだ!あいつだって世界中を引っ掻き回して...!」
「はぁ?お前と一緒にしないでくれる?桜さんは...いや、桜さんと束さん、及びついて行った人たちは、お前が関与した事を尻拭いしているようなものだよ?」
「は...?どういう事だ...!?」
私も桜さんが去る前に聞かされた事だから、詳しくは知らない。
けど、本来ならISは今とは違う形で知れ渡っているはずだったらしい。
「束さんはね、本来ならあの時点でISを公表しようとする事はなかったの。だって、女性にしか使えない欠陥を抱えていたんだから。それを“原作”だか何だか知らない展開に沿わせようと、お前が洗脳して仕向けたんでしょ?ほら、お前が関係している。」
「っ......!」
「ここで馬鹿みたいに責めてあげようか?“お前のせいだ!”ってね?」
...っと、ここでこんな奴と話してる場合じゃなかった。
「せいぜい、後悔しておくんだね。自分が何をしでかしたのかを。」
「ぐ...くそ....!」
「じゃあね。私だって忙しいんだ。」
扉を閉め、鍵をかけておく。
さて、一度食堂に戻っておこうかな。
「....そう言えば、二年と三年はどうしてるんだろう。」
「二年はお嬢様が、三年はお姉ちゃんがいるけどー...確かにどうしてるんだろうねー。」
自販機の前で一休みしながら、私はふと気になった事を呟く。
すると、いつの間にかいた本音が私の呟きに答えてくれた。
「生徒会だけじゃ、手が回らないだろうし...もしかして、冬姉が忙しいのってそっちの対処に追われているからかな?」
「そうなんじゃないかな〜?先生、まどっち達の事信頼してるし、任せてるんだと思うよ〜?」
「だよねー。...ところで、本音は簪の所にいなくていいの?従者なのに。」
特に、今の状況は芳しくない。
安全確保のためにも付いているべきだと思うんだけど...。
「かんちゃんにはな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ