暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
最終章:夢を追い続けて
第53話「私も動かなきゃ」
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来たと思うとはね。
 本当、いつまでも懲りない奴だよ。

「人の心を弄んだ癖に、いつまでも思い通りになるとは思わない事だね。...と言うか、これは桜さんや秋兄、冬姉にも言われてる事だよね。」

「うぐ....。」

 近くにあったテーブルに朝食を置いておく。

「懲りないのなら相応の末路が待ってるだけだけどさ、私たちはお前に構ってられないんだよね。IS学園を含め、世界中が大混乱。私たちは桜さん達を止めないといけない。...まぁ、白式に見限られたお前に言っても関係ないけど。」

「また、あいつが....!」

 冬姉はどこまで話したのかな?忙しいからあまり話せてなさそうだけど...。

「なんで、俺とあいつでこんなに扱いが違うんだ!あいつだって世界中を引っ掻き回して...!」

「はぁ?お前と一緒にしないでくれる?桜さんは...いや、桜さんと束さん、及びついて行った人たちは、お前が関与した事を尻拭いしているようなものだよ?」

「は...?どういう事だ...!?」

 私も桜さんが去る前に聞かされた事だから、詳しくは知らない。
 けど、本来ならISは今とは違う形で知れ渡っているはずだったらしい。

「束さんはね、本来ならあの時点でISを公表しようとする事はなかったの。だって、女性にしか使えない欠陥を抱えていたんだから。それを“原作”だか何だか知らない展開に沿わせようと、お前が洗脳して仕向けたんでしょ?ほら、お前が関係している。」

「っ......!」

「ここで馬鹿みたいに責めてあげようか?“お前のせいだ!”ってね?」

 ...っと、ここでこんな奴と話してる場合じゃなかった。

「せいぜい、後悔しておくんだね。自分が何をしでかしたのかを。」

「ぐ...くそ....!」

「じゃあね。私だって忙しいんだ。」

 扉を閉め、鍵をかけておく。
 さて、一度食堂に戻っておこうかな。





「....そう言えば、二年と三年はどうしてるんだろう。」

「二年はお嬢様が、三年はお姉ちゃんがいるけどー...確かにどうしてるんだろうねー。」

 自販機の前で一休みしながら、私はふと気になった事を呟く。
 すると、いつの間にかいた本音が私の呟きに答えてくれた。

「生徒会だけじゃ、手が回らないだろうし...もしかして、冬姉が忙しいのってそっちの対処に追われているからかな?」

「そうなんじゃないかな〜?先生、まどっち達の事信頼してるし、任せてるんだと思うよ〜?」

「だよねー。...ところで、本音は簪の所にいなくていいの?従者なのに。」

 特に、今の状況は芳しくない。
 安全確保のためにも付いているべきだと思うんだけど...。

「かんちゃんにはな
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