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転生とらぶる
ペルソナ3
1765話
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 それよりほら、さっさと行くわよ!」

 ゆかりが不機嫌そうなまま、俺を引っ張ってどんどんと進む。
 それを見て、周囲の者達が俺達を驚愕の視線で見ていたりするんだが、それはいいのか?
 そのまま校門から暫く離れ、ようやく落ち着いてきたのか、ゆかりからは手が離された。

「それで、どうだったの?」
「あー……特に情報らしい情報は見つからなかったな。まぁ、全員があの現象について……正確には棺桶になっている時の事を全く覚えてないんだから、それも無理はないけど」
「じゃなくて! いや、そっちもだけど……それよりも、アクセルの寝床の件よ!」
「……あ」

 そう言えばそっちが主目的だったな。
 あの現象を調べる為に図書館に行った事もあり、その件をすっかり忘れてた。

「あ、じゃないでしょ。あ、じゃ。……今日泊まる場所はどうするの? もし本当にどこにも泊まる場所がなかったら、また泊めてあげてもいいけど」
「あのな、お前は女だろ? それもさっきの件を見れば分かるけど、学校でも人気の高い。そんな女が、気軽に男を自分の部屋に泊めるとか言うなよ。俺だからいいようなものの、もし妙な男にそんな事を言ったら、最悪の結果にもなりかねないぞ?」
「大丈夫よ、アクセルにしか言わないから」
「……それは、俺を男だと思っていないって事なのか?」

 だとすれば微妙にショックを受けるんだが……
 俺の顔を見てゆかりは何か理解したのか、小さく溜息を吐いてから口を開く。

「あのね、実際昨夜は何もなかったでしょ? だから、少しくらいはアクセルを信用してあげるって言ってるの。別にアクセルを子供だと思ってるって訳じゃないんだから安心しなさい」
「取りあえず、そいういうことにしておくよ」
「はいはい、それよりアクセルの寝床については後で考えるとして、今はどんな携帯が欲しいかを考えておきなさい」

 そう言いながら、俺とゆかりは道を歩く。
 ……やっぱりゆかりは何だかんだと世話焼きな一面があるよな。
 もっとも、学校でもそれなりに有名なのは間違いなく、何人かの生徒が俺とゆかりを見て驚きの表情を浮かべている光景もあったのだが。
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