ペルソナ3
1764話
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そんなに余裕ぶってやがんだ? てめえはこれからボコられるんだぞ?」
「さて、どうだろうな?」
当然のように、俺がこんな程度の奴を相手に負けるというつもりは一切ない。
だが、そんな俺の態度が余程気に障ったのだろう。
もしくは、既にここが駅裏だというのも男達の行動を抑止する必要はなくなったのかもしれない。
あるいは、周囲で様子を見ているこいつらの同類が囃し立てているのが関係している可能性もあった。
そんな様々な理由……その中でも、自分達が俺に侮られているというのを理解している為か、男達はこれ以上俺を駅裏の奥に連れ込むのを止めると、いきなり殴り掛かってくる。
その一撃を後ろに1歩下がって回避し、目の前を腕が通りすぎた次の瞬間には、その男の胴体に俺の靴が埋まっていた。
当然手加減に手加減を重ねた上での一撃だったのだが、男にとってそれは十分に強力な一撃だったのだろう。
数m程も吹き飛び、地面を転げ回りながら移動し、やがて止まる。
……気絶しているのは、間違いないだろう。
「なっ!?」
まさか俺に反撃されるとは思ってなかったのか、男達は唖然とした視線を俺に向ける。
いや、俺に絡んできた男達だけではない。それどころか、周囲で面白そうにこちらの様子を眺めていた者達までもが、同様に唖然としていた。
……俺って、そんなに弱そうに見えるのか?
ともあれ、そんな様子に少しだけショックを受けつつ、呆然としている男達に向かって拳を振るう。
さっきはちょっとだけ、それこそほんのちょっとだけ力を入れすぎたので、今度は更に優しく。
床に置いてる荷物を1m動かすのは楽に出来ても、正確に1mm動かすのは難しい。
それと似たようなものか。
それでも戦いにおいて俺の勘というのは決して的外れなものではなく、残る2人は無事に意識を失ってその場に崩れ落ちる。……この場合、無事って表現はおかしいか?
ともあれ、俺の予想通りの流れになってくれた以上、特に問題はないが。
「さて」
呟き、先程から俺が殴られるのを楽しもうと、周囲で見ていた者達を一瞥する。
そうして視線を向けられると、そっと視線をそらす者、その場からさっさと立ち去る者といった風に反応が2つに分かれる。
少なくても、この場でこの気絶した男達の味方をするような者はいないらしい。
そうなると、こっちも色々と次の行動に移る必要がある訳だが……
まぁ、仲間がこいつらを助けない以上、周囲の様子を心配する必要はないか。
そう考え、倒れた3人に向かって一歩を踏み出そうとすると、不意に地面を踏む音が聞こえてくる。
それも、ただ地面を踏むのではなく、こちらに向かって近づいてきている音だ。
面倒臭いという表情をしつつ、内心でこっちの狙い通りの
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