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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
流星を見ながらの予期せぬ再開
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「・・・・・・・・・!?!!?」

私の言葉にフェンサーさんは、ものすごい驚きようの反応を見せた。フェンサーさんの驚きに、私は気付かれないようクスクスと笑いながらさらに続けて言うことにした。

「驚きだよね・・・・結構口が悪いくせに、他人の為なら自分の危険も顧みず助けに行こうとするんだから、でもそこが私の相棒の良いところなんだよね」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「それに私としてもあなたが持ってるマップデータ消えてしまうのが勿体なかったの。4日間も未踏破エリアをかなりマッピングしたんだから、それとあなたがどこで有終の美を飾ろうと自殺をしようとあなたの勝手だけど、私の相棒は絶対にそれを止めるよ。たった数ヶ月の付き合いだけど分かるの・・・・あの人は命が奪われそうになる人や命を捨てる人を全力で救うから、多分何を言おうとあなたを救おうとするよ」

私の言葉にフェンサーさんは言葉を詰まらせてしまうが、必死に返す言葉を探して、私に言い返した。


「ッ・・・・・・・・じゃあ、あなたはなんでここにいるの?ここでその相棒に捨てられたの?」

「まさか・・・・あなたを見ててくれって彼に頼まれたの。いくらここが安全地帯でも危険があるからね。そのために彼は私にあなたを見ててくれって頼んだの」

「じゃあその彼はどこへ行ったの?」

「この奥にいるルインコボルド・トルーパーを片付けに行ったの、危険だと思うけど、彼はあなたよりモンスターの対処方法を良く知ってるから大丈夫だと思うよ。無茶しないでって言っといたから」

「そうなの・・・・・・・・・」

そう言うと、フェンサーさんはどうでもいいかのように、冷たく返した。



私は今度は怒りそうになったが、ラグナの強さを知っている私ならここで言い返せば、ラグナの強さを否定してしまうためなにも言わなかった。

すると、いきなりフェンサーさんが口を開いた。

「そんなことよりも、そのマップデータならあげるわ。持っていけば」

低く呟いてメインウィンドウを開く、最近ようやく慣れてきた動きを見せながらタブを切り替えマップデータにアクセスすると、全てを纏めて羊皮紙アイテムにコピー。オブジェクト化された小さなスクロールを取り上げると、私の足下に放り投げた。

「・・・・あなたの目的と彼への指示は達成したでしょう?彼の後を追えば」

こんなことを言っているけど、多分この人は体調はまだ回復してないはず、でも予備のレイピアが3本もあるから、最後の1本の耐久度が半分になるまでここへは出ないんだろうね。

(それでもこのフェンサーさんの剣技はボス攻略戦には必要になりそうだけど、後はこの人の考え次第だから一応教えてあげよっか)


「フェンサーさん」
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