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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
流星を見ながらの予期せぬ再開
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か」

「えっ・・・・どうして!?」

俺の言葉にキリトは驚きの声を上げた。まあ、驚きの声を上げたくなるのもしょうがない。パーティを組んでいる奴がいきなり別行動をすると言い出したんだ。俺でも驚きながら焦るだろうしな。

「別に今からパーティ解除するって訳じゃない!?ただ、こんなところにこいつ1人を残すわけにもいかないだろ。だからそれまでキリトが見といてくれないか、もちろん俺が戻ってくる前にこいつが起きたら野営用の道具はあげてくれて構わない、コルはたっぷりとあるから次の町のトールバーナで買えばいいしな」

最強の片手剣・アニールブレードを手に入れたため俺達は、モンスターを狩りながらも素材は武器の強化にやるだけだから、ほとんどの素材は入らないほど余るため売ってしまったので、コルはたっぷりとあるのだ。
野営用の道具ぐらいじゃ、コルに響くことはない。

「もし俺が戻ってくるまでにフェンサーが目覚めてなかったら俺もフェンサーが目覚めるまで見てるからよ。とにかくフェンサーを見といてくれ・・・・頼むキリト」

俺が最後にそう優しく言うと、キリトは満面な笑顔で「うん!任せて!ラグナも無茶しないでね!」と強く言った。
キリトの返事に俺は不適に笑い、サムズアップを向けて足を進める。






???side


今私は夢を見ていた。その夢は、私の帰りたい日常であり私にとって今一番会いたい人との過去の夢だった。


『ちょっと一真こんなところで何してるの!また女の子に手を出したの!』

『んあ?・・・・なんだよ姉貴かよ。別に手なんか出してねえよ!ただこいつが不良に絡まれてたから助けたんだよ』


『一真!またこんなところで遊んで恥ずかしくないの!早く帰って勉強するわよ!!』

『嫌だね!?毎日毎日、予習復習の勉強してもな、そういうのに限って大事な問題のところで、とんでもねえポカを咬まして点数落とすんだよ、だからこれはそうならないための息抜きなんだよ!』


『偶然ね一真。せっかくだから一緒に帰りましょ』

『・・・・なあ姉貴。最近俺と帰るの多くねえか?まさかとは思わないけど、俺の帰り道で待ち伏せなんてしてないよな?』

『・・・・・・・・・・・・・・・・・そんなわけないでしょ』

『なんだよ、今の長い間は』


彼との日常は大変だけど、不思議と楽しく感じられるものである。
故に私は、小さく呟く。

「一真。会いたいよ・・・・・・一真」

その呟きとともに私は静かに瞳を開けた。


瞳を開けてみれば私の目に映ったのは、迷宮の固い石畳の暗い天井だった。しかし不思議なことに背中を押し返す感触はゴツゴツとした石の感触ではなく、柔らかいけど薄いものがあった。

それだけではなく
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