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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
流星を見ながらの予期せぬ再開
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ら俺だけを睨んでいた。



「・・・・・・・・・・どうせみんな死ぬのよ」

しやがれ、ひび割れた声が静かな迷宮区に強く響いた。


「たった1ヶ月で、2000人も死んだわ!でもまだ、最初のフロアすら突破されてない。このゲームはクリア不可能なのよ!!どこでどんな風に死のうと、早いか・・・・遅いかだけの、違い・・・・・・・・」

最も長く感情の籠った言葉が、途中で揺らぎ途切れた。

「!? おいっ!」

反射的に走り出した俺の眼前で、フェンサーは麻痺攻撃を受けたかのように緩やかに地面へと崩れ落ちた。



崩れ落ちたフェンサーに駆け寄る俺とキリト、見ればフェンサーは蓄積していた疲労が爆発でもしたのか、気絶でもしているかのように小さな寝息をたてていた。
それを見た俺は、フェンサーを見ながら髪を掻いて口にする。

「ったく、いきなり倒れたから駆け寄ってみれば、疲労困憊で倒れんなよな」

「どうするの、ラグナ?」

俺がそう言うとキリトは、俺とフェンサーを交互に見ながらも、特にフェンサーを心配する目で見ている。その目に俺はまた髪を掻いて言う。

「どうするって、こんなところで捨て置くわけにもいかないだろ。モンスターがPOPしたら簡単に殺されちまう。ほっといて死なれちゃ目覚めに悪いし気分も悪いからな、途中にあるセーフティポイントで休ませるぞ」

「了解・・・・・・やっぱり、ラグナは優しいよね」

キリトの了承を得るも、後半に何を言っているのか聞き取れなかったが、今はそんなことを聞いてる場合じゃないため俺はフェンサーをおぶり運ぶことにした。

「えっ、ラグナ何してるの!?」

「何してるって、おぶって運ぶんだよ。他に運ぶ方法なんてないからな、言いたいことは後にしてくれ、なんなら俺をハラスメントコードで俺を飛ばしてくれても良いぜ、まあ本当は勘弁してほしいんだが」

「いや、別にそんなことはしないけど」

(こういう状況じゃ何を言い訳しても無駄なんだがな、長年女子と付き合っている俺の経験談だ)

そんなことを思いながらも、俺達はこの場を去ることになった。



あの場所を出ればすぐにセーフティポイントだったため、俺はフェンサーをおぶったまま右手を出してメニューウィンドウを開き、野営用の引き布団と掛け布団、枕を出してそこにフェンサーを寝かした。

「さてと・・・・こんなところでいいか。キリト、頼みたいことがあるんだが聞いてくれないか?」

「ん?なにを頼みたいのラグナ?」

フェンサーを野営用の布団に寝かした俺は、立ち上がりキリトに顔を向けて話し掛ける。


「俺はこれから奥にいるルインコボルド・トルーパーの大群を倒してくる。キリトはこのフェンサーを見てといてくれない
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