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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
流星を見ながらの予期せぬ再開
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「・・・・・・・過剰で、何か、問題があるの?」
その瞬間、フェンサーの声を聞いて俺とキリトは驚愕した。目の前で疲弊しているフェンサーは、この世界ではレアドロップアイテムくらい珍しい、キリトと同じ女性プレイヤーだったのだ。
世界初のVRMMORPG《ソードアート・オンライン》が正式サービスを開始してから既に1ヶ月が経過しようとしていた。
何故ならソードアート・オンライン。通称SAOは今やゲームであってゲームではなく、ある種の《牢獄》と化した。自発的なログアウトは不可能となり、俺達が操っているこのアバターがやられれば、それは
即ち
(
すなわち
)
生身の俺達が死んでしまうことを意味する。
そんな最悪な状況の中で、危険極まるモンスターやトラップが
犇
(
うご
)
めくダンジョンに潜ろうという勇気を持った奴がそうそう要るはずがない。
それに、ゲームマスター《茅場晶彦》の手によって、俺達プレイヤーが使っていたアバターの性別が強制的に暴かれてしまったこの世界じゃ、女性は圧倒的に少ない。
ほぼ全員は、1ヶ月経つ現在でも《はじまりの街》に留まっているはずだし、事実このダンジョン第一層迷宮区で女性プレイヤーを見かけたのは片手で数えられる程度。しかも全て少数パーティのメンバーだった。
後キリトな。
そのため、ダンジョンの未マッピングエリアで偶然遭遇した単独行のフェンサーが、女とは思いもしなかった。
女の言葉で数分間ダンジョンの空気が停止し、俺は後頭部を触りながら思う。
(・・・・・この状況で謝るのも変な感じだしな)
女の声に驚いたせいで変な空気が流れているため、どうにもなんと言えば良いのか分からず悩む、女の方が冷たい態度を取れば落に去れると思った矢先、助かったことに隣のキリトがフェンサーに喋り掛けてくれた。
「・・・・・・・オーバーキルしても、システム的なデメリットやペナルティはないけど、効率が悪いよ。ソードスキルは集中力を要求するから、連発しすぎると精神的な消耗が早くなるし帰り道だってあるんだから、なるべく疲れない戦い方をした方が良いよ」
「・・・・・・・・・・・帰り道?」
キリトの解説に、深く被ったフードの奥から再び疑問付きの声が響いた。疲労満単の疲れて酷い掠れた声で、抑揚も薄いが、それでも女の声はかなり綺麗な声に聞こえた。
(まあ、そんなこと口が裂けても言えないが、なんでだろうな・・・・今の声どことなく聞き覚えがあるような気がするが気のせいか?)
そんなことを思いながらも、今度は俺がキリトの代わりに解説を始めることにした。
「この辺りからはダンジョンを出るだけでも1時間近く掛かるんだよ、だから最寄りの町までは急いでも30分だったよな?」
キリトに顔を向けなが
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