暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
流星を見ながらの予期せぬ再開
[1/12]

[8]前話 前書き [1] 最後
3つ目の街を出た俺達は、野営をしながらボス攻略会議があると言われた最後の街〈トールバーナ〉を目指し、今はキリトと共にルインコボルド・トルーパーが大量にいると聞いた薄暗いダンジョンを進んでいる。

のだが、


「なあ、キリト・・・・・・」

「なにかなラグナ?」

俺は歩を進めながらも、隣を一緒に歩いているキリトに声を掛け聞く。


「・・・・なんでルインコボルド・トルーパーが1匹もいないんだ?」

「さあ・・・・なんでだろうね〜?」

キリトに聞くも、キリト自身も分からないと、歩きながら可愛らしく首をこてんと傾げた。



そう、そうなのだ。このダンジョンに入ったのまでは良かったのだが、何故かルインコボルド・トルーパーが1匹どころか影も形も無かったのだ。まるでダンジョンに爆撃機でも突入して殲滅させたかのように。

ルインコボルド・トルーパーがいないため、俺達は警戒はしているものの、装備しているアニールブレードを鞘から抜かないままダンジョンを歩いていると、キリトが口を開いた。

「それにしても本当になんでいないんだろうルインコボルド・トルーパー。どこかに隠れてるのかな?」

「・・・・・・・・流石にそれはないだろ?考えられるとすれば俺達の前にプレイヤーがやって来て倒したんだろ」

キリトの考えに、つい俺はズッコケそうになるも、それに耐えて考えられる可能性を口にした。

「まあそうだよね・・・・そうなると可能性は2つに絞られるから、1つはプレイヤーがパーティを組んでルインコボルド・トルーパーを殲滅させたのか?もしくは・・・・・・・・・」

キリトは1つの可能性を口にして、もう1つの可能性を言おうとしたが黙った。それを読んで変わりに俺が言うことにした。

「もう1つの可能性は、たった1人のプレイヤーがルインコボルド・トルーパーを全滅させたか、だな」

第一に半分以上のプレイヤーが、まだ〈はじまりの街に〉残っているし、鼠のアルゴからはそんな大規模パーティが出来たという連絡もないため、後者の可能性が高いだろう。

キリトから聞かされたが、このルインコボルド・トルーパーが大量に出てくるダンジョンでは、パーティで通れば楽々と抜けられるが、ソロプレイでも充分に抜けられるらしい。ただしそうなると、連続の戦闘をしながらも休憩を挟まなければならない。そうしなければ、注意力が散漫になり死んでしまうからだ。

「・・・・でもよぉ。初っぱなからそんなプレイヤーなんざいてほしくねえぞ、戦闘じゃ頼りになるだろうが、毎度毎度そんなバーサーカー行為なんてしてほしくねえよ」

「あはははは・・・・・・・・・・・」

俺の言葉にキリトは苦笑いをするが、だってそうだろ。

一層からそんな戦闘狂がいるなんて勘
[8]前話 前書き [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ