SAO:tr4―裏ボスの存在―
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間に私は素早くシンプルな白色の寝巻きに着替え、結んだサイドテールを下ろした。
「んじゃ、お邪魔しま〜す」
「…………」
「ん? どしたの? 急に黙っちゃって」
「…………別に。喋っても残念系だと思っただけだよ」
「それどういう意味だよ!」
なんか悪口言われた気がするが、嫌悪感はなかったのでそこまで怒ることはなかかった。
ただ腹いせに勢い良く私は布団に潜り込んだ。
ちなみに部屋が暗くなったので、索敵スキル補正が自動的に適用され、視界が暗視モードに切り替わった。
「……ねぇ」
「うん?」
「狭いからやっぱり床で寝て」
「えーもう遅い」
「大丈夫よ。私がちゃんと足で起こしてあげるから」
「何一つ大丈夫な要素がないんですけど!?」
「貴女好きでしょ?」
「好きじゃないわよ。優しくてもらう方が良い」
「図々しいわね」
「これぐらいで図々しいんだったら、私贅沢できないじゃないか」
思っていたほどベッドの面積はなく、積めないと一緒に入ることは難しかった。この狭さだと、ドウセツが振り返ったら唇が当たりそうだなぁ……ちょっと試すか。
「ねぇ、こっち向い」
「黙って寝なさい」
「はい、すみません……」
一日を終え、明日の日差しが来るまで瞳を閉じ眠りについた。
わけでもなかった。
「…………」
単純に眠れないのである。寝返りすれば寝られるかなと思いつつも、ドウセツもいるし狭いし……本当にキスとかしちゃっためっちゃ気まずいし、ドウセツは怒るからできない。
いつもなら気づいたら眠れるんだけどなぁ…………。
「…………ドウセツ?」
「…………」
「起きてる?」
「……寝ている」
その返事は「話しかけるな」と言う意味合いだろうか。けど、返事できたってことはドウセツも起きているよね。
「ドウセツも眠れないの?」
「誰かさんのせいで」
「迷惑だった?」
「わりと」
「それはごめん。あーあ……ボタン一つで寝られる機能とかないんだろうね」
「そしたら悪質に使う輩が出てくるわよ。無駄なこと考えないでもう寝なさい」
「ま、待ってよ。ほら夜はガールズトーク」
「くだらないし、興味ない」
そんなにバッサリ斬り捨てなくても……。学校行っていないけどこっちはJKになったんだから、他愛のない話とかしてみたいんだよー。
「おやすみ」
「あ、待ってよ。初めてのガールズトークを」
「おやすみ」
拒絶。ドウセツはその一言を貫いて眠りにつこうとしていた。
「……おやすみ」
ドウセツが拒絶の一方通行なので、諦めておとなしく寝ることにした。目を閉じて心を無にすれば寝られるはず。
そう言えば誰かと一緒にベッドで眠るのは久々な気がする。二人で寝
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