SAO:tr4―裏ボスの存在―
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シャワーを浴びたりしなくても臭くならない様になっている。と言うかゲーム内では風呂そのままを再現するには至っていないようで、違和感を残してしまう。今はもう慣れたけど、風呂に入った時の解放感に違和感があるのはあんまり好きじゃない。だから私はもう駄目、帰ったら風呂に入るみたいな時しか入らない様にしている。
そんなことよりもだ。
視線をやや左寄りに移すと、白のシングルベッドが一つだけあるじゃない。
これはもしかしてもしかすると……。
「ど、ドウセツ。あのー……わ、私の寝るところは床ですかね」
「一緒に寝ればいいでしょ?」
「やっぱりそう……ええっ!?」
さらっと冷静に私の願望通りの答えを言ってくれたことに驚きを隠せなかった。
普通ならば、女の子同士で一つのベッドに入ることは仲が良い女の子しかやらないだろう。私とドウセツの関係性は仲良いお友達の一人、いや友達の中では一番の友達だと思っているけど、ドウセツの方は私のことは性格的に考えて、友達と思っていないだろう。
そんなドウセツが私を誘って来ている…………こんなことされてしまえば、期待しないわけにいかないじゃない。
美少女と一緒のベッドで一緒に寝る。こんな男が羨ましい現象を味わえるだなんて、最高の他ならない。
ここは頑張って我欲を抑え、おとなしめに接して行こう。
ここで嬉しい気持ちを全力でぶつけたら、うざがられて無かったことにしそうだしね。
「い、いいのかな? 私でもいいのかな!?」
「だったら床で寝る? 別に骨を痛めることはないんだし」
私も知ったのだが、椅子で寝ていても背骨を痛めることはないのだけど……。
「すみませんでした! めちゃくちゃドウセツと一緒に寝たいです! 土下座でもしますから一緒に寝させてください!」
「嫌」
「ええぇっ!?」
本音を隠していたのが駄目みたいだったから、本音を言ったら一言かつ即答で断られた事実に私は驚愕するしかなかった。
「さ、さっき一緒に寝ればいいじゃないって言ったよね!?」
「気持ち悪いから取り消しにする」
「だ、だってドウセツが床で寝たらとか言うから、正直に話しただけじゃない! ねードウセツ、お願いだから私と一緒に寝てーよ」
「わかったから抱き着いて来ないで。それ以上やったら追い出すから」
必死に抵抗でドウセツに抱きしめ様としたら一緒に寝てくれることになったのだけど、それと同時に警告されたので私はゆっくりとドウセツとの距離を置くように後ろへ下がった。
その時の目が背筋を凍らせる様な冷たい目をしていた。あのまま勢い良く抱きしめて行ったら追い出すだけで済まされなさそう。
そしてもう寝るというので、ドウセツは壁に触れ、部屋の操作メニューを出して照明用のランタンを全て消した。その
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