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SAO:tr4―裏ボスの存在―
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う一つの条件である裏ボスを倒すプレイヤーはほぼいなくなった。いたとしても十人、いや五人未満だと見ていいだろう。
 そもそも裏ボスって基本的に二週目からだとか、本編を一度クリアしたから出てくるのが多い裏ボスを、一週しか出来ないかつ初見プレイで裏ボスを探すのは無理があると思う。

「そう、隠れボスの存在よ。貴女も思ったことあって、無理だとわかり、忘れようとしていたでしょ?」
「……確かに、隠しボスのことを気にしていたほとんどのプレイヤーは、隠れボスは『ダンジョンの裏ルート』とか『ボス倒した後にいるとか』ありがちなことを思って探ったりはした。でも、それを全て裏切るように隠れボスはいなかったし、隠れルートも存在しなかった……ドウセツもそんな感じで探して諦めたの?」
「探しているわ」

 私はドウセツの即答に思わず新喜劇ばりにずっこけそうになった。
 いや、ドウセツが探していないなんて一言も言っていないのかもしれないが、話の流れ的にドウセツも探していないって思うじゃんか。

「別にお笑いのリアクションは求めていないのだけど」

 私が呆れていると、ドウセツは冷静に私が新喜劇ばりのずっこけを指摘してきた。いや、求めていないんだったら私は探しているって最初に一言だけでも言ったら良かったんじゃないですかね?

「探していないのなら貴女にクリアする方法なんて訊くわけがないでしょ?」

 ドウセツが私の心を読んだかのように言ってくる。そりゃどうも、私の察しがわるうございました。

「……で、ドウセツは裏ボスの見当とかついているの?」
「おおよそ。確証はないけど」

 それでもおおよそはついているのか。これは無理だと悟っちゃったから諦めたんだよね。

「貴女は考えたことあるかしら?」
「いや、裏ボスのことは考えていたこともあったけど……どの情報が裏ボスに繋がるかなんてわかんないから考えるのをやめた感じだよ」
「そういうことを聞いたのではないのだけど」
「今の流れだと裏ボスのことを考えたことあるって感じで聞いてきたじゃん!」

 これは悪くない。私は悪くない。勘違いさせるような発言をしたドウセツが悪いんですー。なので、私をバカにする権利とかありませんー。
 なんて思っていたらなんか露骨にため息を吐いていた。

「だったら、どういう意味で聞いたのか教えてくれませんかね?」
「言葉が足りなかった私の全責任だわ」
「そこまで露骨に責任を感じていると逆にバカにしている気がするのですが」
「貴女は裏ボスがどういう存在なのか考えたことあるかしら?」

 …………いや、その問いかけだと結局私がさっき言ったことが答えるになる、よね。
 ん? いや、違うな。私が言ったのは裏ボスを探す方法を考えていたことであって、裏ボスという存
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