SAO:tr4―裏ボスの存在―
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って向き合った。
『初撃決着モード』は最初に強攻撃をヒットさせるか、相手のHPを半減させたほうが勝率する。
ストロングスの武器は短剣……なんか個人的に血盟騎士団に短剣装備って似合わない気もするが、そんなのは実力と結びつかないでしょうね。
キレやすいけど、攻略組最強ギルドの一人だ。油断はできない。
ただ、戦術はもう決まっているけどね。
戦術を決めた後は、カウントがゼロになるまで待機。そしてその数秒後、カウントは一桁となり、5…4…3…2…1……。
私達の間の空間に、紫色の閃光を伴い『DUEL』の文字が弾く。
その瞬時、私はストロングスに向かって地面を蹴り上げ、駆け寄る。
そして薙刀の射程内に入ったら薙刀のリーチを最大限に生かしてして斬りかかるものの。
「甘い!!」
ストロングスは私の横振りをしゃがむようにかわして、勢い良く私の懐に潜り込んだ。
「もらった!」
勝利の確信をしたストロングス。薙刀はリーチが長所であるものの、そのリーチが長い故に懐に入ってしまうと対処に時間がかかってしまう。おまけに短剣は使い勝手が良く、攻撃間隔が短い。
懐に潜り込んでしまった私の失策、ストロングスは確実に私を当ててくる。
…………だけど。
それが私にとって“ピンチ”であり“チャンス”でもあった。
普通だったら私の敗北する状況を凌駕する様に、私はストロングスの攻撃をタイミング良く回避する。
短剣の剣先をギリギリ当たらない様な回避。でもその回避は絶対に私を当てることができない回避でもある。
「なっ――――」
心なしか、相手の動きがスローモーションの様に遅くなっている気がする。
ストロングスからしてみれば勝てると思っていたのが、逆に大きな隙を作ってしまいピンチになっている。私はその隙を確実に捉え、薙刀を大きく振ってストロングスに上から下す様に斬りつけた。
チャンスがピンチになったストロングスは先ほど私がやった回避することができず、後方へと傾き地面に倒れた。
その直後、開始の時と同じ位置にデュエル終了と勝者の名を告げる紫色の文字列がフラッシュした。
「バ、バカな……な、何だ、あの動き……!」
ストロングスは驚愕……いや、驚きよりも状況が上手く飲み込めていない様に見えた。
そしてそれが余程のことなのか、彼は立ち上がることなく、プルプルと震え同じことを繰り返す様に呟いていた。
悪いね、ストロングス。私としては恨みとか、別に敵視しているわけでもないんだけどさ、勝負は勝負。確実に私が勝てる策を使わせてもらったよ。
最初の一振りはフェイク。ストロングスがチャンスを掴んだ時には私の勝ちは八割だったんだよね。
「さ、行きましょう。負け犬なんか放っておきましょう」
「
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