SAO:tr4―裏ボスの存在―
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ていい頃合いだと思うんだけどなぁ……まだまだドウセツの攻略が足りないのかな。
まあ、見せてくれないけどドウセツが優しいのは知っているから、無理にデレさせ様とは思わないけどね。でもたまには破壊力抜群の最高なデレを期待している私は、ドウセツの言う通りバカかもしれない。
さて、他愛のない話はいつでもできるから、そろそろ本題に入らせてもらいましょうかね。
「んで、ドウセツ。私を招待した理由をそろそろ話してくれない?」
彼女が優しい人だから私がドウセツの家に行くことを受け入れたのは嬉しいことだ。でもドウセツの場合、優しさもあるけど別の理由もあったから仕方なく招いたと思うと推測した。
その推測は見事的中し、ドウセツは「そうね……」と前置きのように呟いてから私の問いを返した。
「さて、問題。“ここから”クリアするにはどうすればいいのかしら?」
「え、問題?」
「聞こえないの? 貴女も鈍感主人公だと叩かれやすい難聴バカ?」
「そういうことで聞き返したわけじゃないって……つか、ドウセツもアニメ見るんだね」
「見て悪い?」
「いや、なんか親近感と意外性が沸いた」
「あっそう」
素っ気ないなぁ……。ずっと思っていたんだけど素っ気なくされるとある意味罵倒されるよりも冷たい。
「で、問題のことだけどさ……忘れられるわけないでしょ、百層のボスを倒すこと、裏ボスを探し出して倒すことの二つ」
「……なんだ、ちゃんと答えられたのね」
「バカにしていたでしょ?」
「回答次第ではバカにしていたわ」
全く失礼な人だな。あの大規模な誘拐みたいな大事件を忘れるわけがないでしょ。
あの時、茅場晶彦から現実世界へ脱出する条件を二つ出してきた。
一つは百層にいるボスを倒したらゲームクリアとなり、ゲームのエンディングとして私達は現実世界に帰れるはずだ。だから、自ら進んでゲームクリアを目指す攻略組はフィールに出るモンスターやフロアボス達の戦いを繰り返し、一層ずつ攻略していき百層へ目指してきた。地道で一層ずつ、何日もかけて攻略をかけることになっていても、ソロや複数、ギルド、攻略組のサポートをする人達の皆で力を合わせて約二年間で七十四層まで登って来られた。
そしてもう一つの条件が裏ボスを倒すこと。
でもそれに関して言えば……。
「今の攻略組に裏ボスを探そうとしている人はいるのかな?」
「いたとしても少数しかいないわね。裏ボスの情報を集めようとしてもその情報を探すことで困難しているわ。砂漠の中で一本の針を探すようなら、百層目指した方がまだ単純で楽だわ」
「それもそうだよね……」
茅場晶彦に出したもう一つの条件は非常にわかりづらい。更に言えば裏ボスに巡り合うための情報やフラグの出し方など誰もわからない。その結果、も
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