暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1763話
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……中等部だが。
 そんな訳で、おまけではあっても学校を卒業した経験があるのは間違いない。
 ゆかりの視線に、俺は満面の笑みを浮かべて口を開く。

「ふふん、いいだろ。お前も頑張って高校を卒業するんだな」
「……ふん。それで、アクセルは今日どうするの? あの現象について何か調べるとか?」

 これ以上俺と言い合っても意味はないと感じたのか、ゆかりがそんな質問をしてくる。
 どうするか、か。まだ決めてないんだよな。
 ただ、俺が最優先でやるべき事は既に決まっている。それは……

「取りあえず、寝床の確保は必要だろうな」
「そう」

 昨日とは違い、ゆかりも特に強引に俺にこの部屋を拠点にするように迫ってきたりはしない。
 昨日はあの棺桶の現象やら、俺の正体やらを話したりで、かなり混乱していたんだろう。
 それで一晩経って落ち着いた……と。

「ああ、そうそう。話は変わるけど、昨日結構遅くまでここで話してたけど、隣の部屋とかは大丈夫なのか?」
「え? ああ、それなら大丈夫よ。右の部屋の子は昨日は家に戻ってるし、左の子は一度寝ると何が起きても朝まで起きないから」
「あー、なるほど」

 言われて、改めて気配を察知してみれば、右の部屋からは何も感じないし、左の部屋からは微かにしか気配を感じられない。
 そう思えば、ゆかりの言う事も納得出来る。

「だから、昨日の件は心配しなくてもいいわよ。……まぁ、何日かすれば右の子は帰ってくるだろうから、そうなればアクセルと話す時も色々と気を使う必要があるんだけど」
「……誰にも聞かれないで話せる場所ってのは、重要だしな」

 特に俺とゆかりの場合、話す内容が色々とファンタジーじみている。
 何も知らない者がそれを聞けば、ゲームか何かの話だと思ってくれるのであればいいが、妙な勘違いをされないとも限らないのだ。
 それこそ、前世が光の戦士だったとか、ゲームの世界に没頭して現実が見えなくなっている者の集まりとか。
 ……よく考えたら、それって思い切り俺の現在の状況のような……
 ま、まぁ、取りあえず今はその事はスルーしておこう。
 色々と、本当に色々と危険だし。

「じゃあ、俺はそろそろ行くな。ゆかりも学校があるんだし、こうしてゆっくりはしていられないだろ?」
「そう、ね。私はまだ結構時間に余裕があるけど。……ああ、でも学校に行く前にコンビニに寄っていかなきゃ。昨日は結局あの妙な現象に巻き込まれたから、コンビニで買い物出来なかったし」
「そういえば、昨日はコンビニに買い物に行く途中であの現象に巻き込まれたんだったな。あの時間帯にコンビニに買い物に出掛けるなんて……不良め」
「ちょっ! 何よいきなり! 別に夜にコンビニに出掛けたからって、不良呼ばわりはないでしょ!
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